TCU Research Directory 2023
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高タカヤナギ柳 英ヒデアキ明教授TCU Research Directory 2023 183人間行動に基づく空間デザインとスタイル創発型都市型集合住宅研究居住空間デザイン / 建築企画 / 建築計画 / 人間行動研究テーマキーワード都市生活学部 都市生活学科インテリアプランニング研究室研究室HP研究者情報最近の研究テーマ昨今開発がおよびつつあるスマートシティ環境下を対象に、歩行群集流とPV(パーソナルビークル)の相互挙動をシミュレーションし、それらの混在状況での歩行安全性評価にかかる研究に着手しています。また市型集合住宅の研究では、投資対象として見る不動産学と、豊かなライフスタイルを創発しようとする建築デザイン学の二面性があり、双方の理論が相容れないとき建築企画は破綻しますが、そうした建築を成すにあたり、都市リサーチ学・TCP設定・投資分析指標中のCFR/CCR比等を、建築計画とデザインの「質」から「TPCBL分析」により総合的に扱う研究を行っています(関連拙著:「デザイナーと投資家のための集合住宅企画術/彰国社」)。研究内容と目指すもの住宅や商業空間、公共施設や駅環境といった全ての空間を科学する研究室です。例えば、ペットの仲良く居住できる集合住宅や、絶妙に心地よい窓辺空間を持つ住宅をデザインしたり、混雑を「賑わい」に変換する商業空間を計画したり、人間行動・群衆流動シミュレーションから駅デザインを考えたり。インテリアプランニングを軸足とし、あらゆる都市生活空間を対象に、人間の心理や感性、物理的な関係の中から、新たなデザインのあり方を見つけていきます。最近産業界からの引き合いが多い研究案件としては、やはり『人流解析・人流制御』です。我が国は益々国際化が進みますが、多国籍の人々の集う都市空間では、各国の生活様式・文化が混ざり合うため、人が集まって賑わうあり方も多様化しつつあります。これからの建築・インテリア計画を考える上では、ハード整備のみではとても対応できません。我々の研究室では、上記のような人の行動特性や、見えないリスクをちゃんと評価できる「目」を持ち、デザインにフィードバックする手法を日夜開拓しています。外部資金• 文部科学省科学研究費(基盤B):「歩行群集の非定常特性に着目したグランドビークルによるアクティブ人流制御手法」• 株式会社日本工営(共同研究):「都市整備コンサルティング事業のDX推進にかかる人流データの効果的な活用・応用技術開発」• 清水建設株式会社(共同研究):「設計計画支援のための群集流動シミュレーション環境の構築及び実測調査に基づくモデル構築」• 文部科学省科学研究費(基盤C):「歩行群集の小集団化と層状交差現象に着目したダイナミッククラウドマネジメント手法」• 株式会社大林組(共同研究):「加速度遷移に着目した空間の快適性評価手法の開発」• 株式会社ジェイアール東日本都市開発(共同研究):「都市のライフスタイル創造型賃貸集合住宅の企画・デザイン」• 文部科学省科学研究費(基盤C):高齢者の遠隔地介助・介護による自立生活支援の計画要件• 文部科学省科学研究費(若手B)、:空間の疲労回復性能リフレッシュアビリティを増幅させる採光方法とその指標化ほか研究の特徴• 建築・インテリア・建築企画学の総合科学である点• 高度冗長発展したBIM環境の専門職能へのローカライズ技術• 人間行動特性・感性モデルに基づく建築デザイン科学研究の内容• 都心休閑地・低未利用地の時限的利活用の手法• 高密度環境における最適な商業空間デザインの提案• 大規模ターミナル駅・複合施設等での集客空間企画企業等との連携可能テーマ• 住宅・オフィス・商業空間を始め、建築事業の最適化にあわせた建築計画・デザイン• 混雑環境下での人間行動を考慮した駅ビル開発支援・集客施設設計支援• インテリアプランナー、商業空間設計に特化したインテリアBIMシステムの導入とその活用技術の提供知的財産権・関連論文情報・著書• 睡眠前の照度低下時間の長短が睡眠深浅に与える影響に関する研究、日本インテリア学会論文報告集、第30号、pp.97-102、2020.3• Hideaki Takayanagi, A Study on Clarification of Pedestrian Avoidance Area by Using of Omnidirectional Video Image Analysis、Transactions of Japan Society for Interior Studies、Issue 28th、pp.71-76、2018.3• 市庁舎施設の市民公開空間を対象とした執務空間との時間差併用と賑わい表出の室内計画に関する研究、日本インテリア学会論文報告集、第28号、pp.57-62、2018.3

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