TCU Research Directory 2023
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天アマウ雨 徹トオルIEC61850仕様のIEDセッティングの様子192 TCU Research Directory 2023技術進化に伴う社会の変容とイノベーションIEC 61850 / XML / SCL / SDACA研究テーマキーワード特任教授理工学部 電気電子通信工学科デジタル社会イノベーション研究室研究室HP研究者情報最近の研究テーマ近年、電力業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)は、持続可能な電力供給のための基盤技術として急速に進化しています。最近の主な研究は、このDXにおけるIEC 61850規格の役割と可能性を積極的に研究しております。IEC 61850は、電力系統自動化のための国際規格であり、変電所におけるデバイス間の通信を標準化し、システムの相互運用性を高めることを目的としています。 デジタル社会イノベーションとは、技術、データ、デジタルツールを活用して、社会全体の価値創造や問題解決を促進する動きを指します。IEC 61850はスマートグリッドの展開や再生可能エネルギーの統合、そして電力業界全体の効率化といったイノベーションの鍵となる技術として注目されています。 研究内容と目指すもの本研究室では、IEC 61850規格を中心に、電力業界のデジタル変革と持続可能性の促進を目的とした研究を行っています。主要な内容としては、スマートグリッドの設計・最適化、再生可能エネルギー源の効率的な統合、デマンドレスポンスの最適化、そしてAIやIoTとの融合を通じた電力管理の新しいソリューションの開発が挙げられます。 本研究の目的は、デジタル技術の活用を通じて電力業界の効率性と持続可能性を高めることです。具体的には、エネルギーの供給・需要の最適化、供給の安定化、コスト削減、環境への影響の低減などが目指されています。さらに、先進的な技術の組み合わせによる革新的なソリューションを開発し、電力業界だけでなく、社会全体のエネルギー問題の解決に寄与することを目標としています。 研究の特徴デジタル社会イノベーションの中心に位置する本研究は、電力業界のデジタル変革を促進するIEC 61850の役割を明らかにします。また、再生可能エネルギーの統合やデマンドレスポンスの最適化に焦点を当てます。さらに、AIやIoTとの融合を通じて新しいソリューションを模索し、電力供給の持続可能性と効率性を追求します。技術の用途IEC 61850の活用を通じて電力業界の効率性と持続可能性を向上させるための方法を探求することで得られる知見は、スマートグリッドの構築、再生エネルギーの統合、デマンドレスポンスの最適化に貢献します。さらに、AIやIoTの統合を通じて、スマート都市の発展やエネルギー管理の最適化への道筋を示すことが期待されます。企業等との連携可能テーマ• IEC 61850を活用したシステムの最適化• 再生可能エネルギーの統合(効率的な再エネ統合ソリューションの探求)• AIとIoTの融合(電力管理や予測分析の最適化)• エネルギー管理の最適化(運用データを基にしたコスト削減ソリューション)• デジタル変革のコンサルティング(戦略的アドバイスとトレーニング)知的財産権・関連論文情報・著書IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -天雨 徹 編著(2020年)コロナ社

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