TCU Research Directory 2023
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新ニイノミ家 稔トシヒロ央准教授204 TCU Research Directory 2023帰還通信路を併用した復号法とその精密な評価ディジタル情報の高信頼化 / 誤り訂正符号 / 符号理論 / 情報理論研究テーマキーワード情報工学部 情報科学科応用数理研究室技術の特徴研究者情報最近の研究テーマ最尤復号法は理論的に復号誤り確率を最も小さくする復号法であり、この復号法に帰還通信路を併用することによって、同等の信頼性を保ちながら計算量を低減させることが可能となります。このような復号法に最近の数学的手法を適用し、精密な誤り確率の評価について研究を行っています。また、LDPC符号や畳込み符号の復号法において、計算量やディジタル回路を簡略化するための近似アルゴリズムについて研究を行っています。さらに、パケットに雑音が含まれているかどうかを判定する基準を設定し、信頼できる復号ができないときは再送を要求する方式(ARQ方式)の研究を行っています。研究内容と目指すもの通信路符号化は、通信路で誤りが生じても受信側が復号化によってこれを訂正し、正しいディジタル情報の伝達が行われるようにする技術です。この分野の中で「帰還通信路を併用した復号化において、計算量を削減する方式の提案と精密な評価」外部資金• 日本学術振興会 科学研究費助成事業(科学研究助成基金助成金)基盤研究(C) 2023年4月 - 2026年3月「ミスマッチ復号における自動再送要求方式およびリスト復号法に関する研究」「帰還通信路を用いた場合に復号化の計算量を省く方式の提案とその精密な評価」「LDPC符号、木構造、トレリス構造を有した符号化に対する効率的な復号法の提案」を研究テーマとし、ディジタル情報の信頼性をできるだけ少ない労力で達成することを目指します。技術の用途ディジタル技術の信頼性向上(ディジタル通信の信頼性向上ために用いる誤り訂正符号、およびストレージの信頼性向上のために用いる誤り訂正符号)企業等との連携可能テーマ• ディジタル通信の信頼性向上ために用いる誤り訂正符号化の方式とその性能評価• ストレージの信頼性向上のために用いる誤り訂正符号化の方式とその性能評価知的財産権・関連論文情報・著書論文:Upper Bounds on the Error Probability for the Ensemble of Linear Block Codes with Mismatched Decoding(電子情報通信学会英文論文誌A、2022年3月)Decision Feedback Scheme with Criterion LR+Th for the Ensemble of Linear Block Codes(電子情報通信学会英文論文誌A、2020年1月)On the DS2 bound for Forney’s generalized decoding using non-binary linear block codes(電子情報通信学会英文論文誌A、2018年8月)「LDPC符号などのスパースなパリティ検査行列を有する符号化、木構造・トレリス構造を有した符号化に対する効率的な復号法の提案」を研究テーマとしており、ディジタル情報の信頼性をできるだけ少ない労力で達成することを目指しています。• 日本学術振興会 科学研究費助成事業(科学研究助成基金助成金) 2017年4月 - 2019年3月 基盤研究(C)「線形符号・LDPC符号を用いた判定帰還方式における誤り指数と計算量の削減について」

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