TCU Research Directory 2023
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延ノベサワ澤 志シホ保講師TCU Research Directory 2023 205言葉の持つ情報や表す意味、印象などさまざまな属性の適切な表現を模索人工知能 / 知識情報処理 / 自然言語処理 / 知識獲得研究テーマキーワード情報工学部 情報科学科知識情報処理研究室研究者情報最近の研究テーマ言葉やその構成要素である文字の持つ情報に着目し、若者言葉などの流行語、外国語表現、方言など、さまざまな語句や言い回しの自動認識で成果を挙げるとともに、固有名詞の自動原言語推定など、語句の意味、原語句、印象、感情など属性の推定を行うことで、話し言葉から専門文書まで幅広い文書の処理精度の向上を目指しています。対象は日本語に限らず、主にアジア諸言語を対象として研究しています。文章理解や対話理解への応用を目標として、言葉に籠められた感情や印象、関連語句などの自動推定手法や、色情報などを活用して言葉の持つ情報を視覚化する手法の実現にも取り組んでいます。研究内容と目指すもの人工知能の一分野としての自然言語処理の立場から、文章中に現れるさまざまな情報を自動的に抽出し、その意味や印象、用途などの属性を自動的に推定しています。言語は創造的かつ恣意的であり、固有名詞や流行語など新しい言葉や言い回しの創造、外国語句の借用などが頻繁に起こるだけでなく、字面だけではわからない意味や感情、印象を含むことも多々あ外部資金特定の環境下での対話の自動評価および分野固有の語句の自動認識に関する受託研究。ります。未知の語句の自動認識、語句の属性や意味、印象情報や感情情報、周辺語句などの自動推定を実現することで、機械翻訳や情報検索、自動要約、対話処理などの自然言語処理の精度の向上を図るとともに、人間の感情に寄り添うことができるような温かく知的な技術の創出を目指します。技術の特徴人工知能技術を活用して文書中に現れるさまざまな情報を抽出し、その属性や意味、印象、感情などを自動的に推定することで、機械翻訳や対話処理などの精度向上はもとより、人間の感情に寄り添うことができるような温かく知的な技術の創出を目指します。技術の用途機械翻訳や情報検索、自動要約、対話処理など、さまざまな言語処理で問題となる固有名詞や外国語句の埋め込み、流行語などの新語などに起因する未知語問題の解決、また、評判分析などでの、文脈を考慮した印象や感情の自動推定などが本技術の応用として挙げられます。企業等との連携可能テーマ• 文書群からの特有の知識情報の学習• 文書群からの語句認識、意図推定、印象推定などの情報抽出• テキストマイニングおよび評判分析知的財産権・関連論文情報・著書電子情報通信学会「知識の森」第6-3-3章「文字列探索」、2012年。The Use of Domain-Specific Statistical Data for Japanese Morphological Analysis, Readings in Japanese Natural Language, CSLI, 2016.

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