TCU Research Directory 2023
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大オオタニ谷 紀ノリコ子教授個人の感性に即した自動作曲進化計算アルゴリズム / 帰納学習 / 機械学習 / 人工知能TCU Research Directory 2023 219研究テーマキーワードメディア情報学部 情報システム学科大谷研究室(人工知能)研究室HP研究者情報最近の研究テーマ特定の個人が聴いたときに特定の感情を抱くような楽曲の自動生成を目指しています。聴者の感性に影響を与える楽曲の特徴を感性モデルとして獲得し、進化計算アルゴリズムにより感性モデルと音楽理論に適合する楽曲を生成します。感性モデルの獲得後、楽曲生成部分を繰り返すと、毎回異なる曲が生成されます。自動作曲システムを用いたアーティストの創作活動支援や、自動作曲技術を応用した企業名サウンドロゴの生成、日常生活のルーティンワークを愉しく適切に遂行するための楽曲の生成などにも取り組んでいます。研究内容と目指すもの複数の事例から特徴的なルールを抽出する帰納学習、および広大な探索空間から最適解を導出するための進化計算アルゴリズムを中心とする研究に取り組んでいます。なかでも、共生進化(Symbiotic Evolution)と呼ばれるアルゴリズムの活用を得意としています。これまでに、個人の感性に即した自動作外部資金• 物質・デバイス領域共同研究拠点共同研究課題(展開共同研究A)「個人の感性を反映した楽曲の自動生成」(R5)• 基盤研究(C)「日常生活におけるルーティンワークを愉しく適切に遂行するための楽曲の自動生成」(R5-7)• 基盤研究(C)「感性を反映した自動作曲における生成楽曲の多様性の向上」(H29-R4)曲のほか、都市計画シミュレーション、物流における二酸化炭素排出量削減、生物分野における市民科学、企業における顧客の行動予測など、さまざまな分野における課題の解決に進化計算アルゴリズムを適用する手法を提案しています。• 基盤研究(C)「進化計算アルゴリズムに基づく個人の感性を反映した楽曲の自動生成」(H26-28)• 基盤研究(C)「低炭素社会のための多様な配送状況に対応可能な二酸化炭素排出量最少経路探索システム」(H23-25)技術の特徴作曲部分には、進化計算アルゴリズムの1つである共生進化(Symbiotic Evolution)を適用しています。最適解を構成する部分とその組み合わせを並行して探索する手法であり、部分的な感性の反映のみでなく、全体の構成をも考慮した楽曲が生成されます。技術の用途個人の感性に即した自動作曲のほか、都市計画シミュレーション、物流における二酸化炭素排出量削減、生物分野における市民科学、企業における顧客の行動予測など、さまざまな分野における課題の解決に適用することができます。企業等との連携可能テーマ• 個人の感性に即した自動作曲に関わる技術の応用• 進化計算アルゴリズムを適用できる最適化問題の解決• 決定木を用いたデータ分析知的財産権・関連論文情報・著書• N.Otani, et. al,“Generating a Melody Based on Symbiotic Evolution for Musicians' Creative Activities,”GECCO2018, pp.197-204 , 2018.• 大谷 紀子、オーム社、進化計算アルゴリズム入門、2018、185

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