TCU Research Directory 2023
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小オグラ倉 信ノブヒコ彦准教授220 TCU Research Directory 2023組込み機器向けの信号処理方式やソフトウエアの設計法信号処理 / 組込みシステム / 凸解析 / 最適化研究テーマキーワードメディア情報学部 情報システム学科小倉研究室(次世代信号処理とソフトウエア)研究者情報最近の研究テーマIoT(Internet of Things)などで要求される低いプロセッシングパワーで高い頑強性をもった信号処理方式やそのためのソフトウエアの設計法の確立を目指しています。ソフトウエアによる効率の良い信号処理や制御アルゴリズムの基盤として、反復近似アルゴリズムの定式化と拡張に取り組んでいます。また、応用上の課題や、評価に資する共通例題の作成のために組込みシステム技術協会やIPSJ組込みシステム研究会の主催する教育コンペの運営、チーム指導をしています。研究内容と目指すもの音声・音響、画像、通信、計測、生体・医療、レーダー制御・メカトロニクス等の幅広い分野の横断的基盤技術となる信号処理を凸解析学の理論を用いた定式化や拡張することにより、次世代信号処理に必要な理論的な基盤を確立し、処理手法を開発するこ外部資金• 柏森情報科学振興財団「適応信号処理手法を用いた組み込みソフトウエアの開発に関する研究」(H19-H21)• 若手研究(B)「音声圧縮の前処理のための線形予測器の高度化に関する研究」(H17-H19)とを研究目的としています。また、ソフトウエアによる信号処理では柔軟な処理が可能であるが電子回路より数桁遅いなど、特有の問題があるため、ソフトウエアによる処理に必要となるアルゴリズムの改良や適用方法についての研究も行います。• 若手研究(B)「非拡大写像の不動点定理と最適画像復元問題への応用に関する研究」(H14-H16)技術の特徴信号処理については非線形不連続なアルゴリズムにおける収束や大域的性質の保証が可能であることが、組込み開発手法/教育では、コンテスト形式で複数のチーム/観点で共通の開発課題を手法を適用し競うことで実践的な課題検討がされていることが特徴です。技術の用途IoTデバイス/エッジコンピューティングなどの、リソースの制限された環境での処理技法。特にソフトウエアによる画像処理、信号処理、制御の手法の安定性や性能向上、またそれらのアルゴリズムやモデルを扱う技術者の育成方法。企業等との連携可能テーマ• 画像や信号処理のアルゴリズムや処理手法に関する相談• モデルベース開発のための、システムのモデル化手法や数理モデルに関する相談• 組込みシステム開発の方法に関わるテーマや組込みシステム開発者教育に関するテーマ知的財産権・関連論文情報・著書渡辺晴美、三輪昌史、元木誠、小倉信彦、久保秋真、細合晋太郎、菅谷みどり、久住憲嗣、学会実施のコンテスト型PBLによる組込みシステム教育、日本工学教育協会論文誌「工学教育」、64巻3号、pp.41-46、(2016).DOI="10.4307/jsee.64.3_41"

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