TCU Research Directory 2023
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小オガワ川 祐ユウキ樹准教授データマイニングに基づく社会の理解・モデル化・活用TCU Research Directory 2023 227ビッグデータをもとに人間行動や社会現象を定量的・理論的に理解するWebマイニング / データマイニング / 機械学習 / アンケート調査研究テーマキーワードデザイン・データ科学部 デザイン・データ科学科社会知能研究室研究者情報最近の研究テーマ社会・集団現象のメカニズムを明らかにすることを目的に、人々の様々な行動データをもとに、機械学習による人の態度・行動を推定し、モデル化やシミュレーションを行う研究をしています。例えば、Webでの流行や意見がどのように生まれ人々に伝播していくのか、コミュニティの生成や対立・分断がどのような仕組みで起こりうるのか、またそれは人々の知識・態度・行動にどのような影響を与えるのか、これらをWebの行動データや社会調査によってモデル化し、将来の予測を行うことで、より良いサービスや社会の仕組みについて検討していきます。研究内容と目指すもの人とシステムの相互作用を長期的な観点から捉えて評価・設計する方法論について研究していきたいと考えています。例えば、組織やオンラインのコミュニティにおいて、どのような機能やサービスが個人や人々の態度・行動・情報環境にどん外部資金• 科研費 若手研究(B), SNSにおける集団態度の極性化・分断化現象とその促進要因に関する研究(2016)• 科研費 若手研究(B), Twitterにおける個人の情報発信と態度変容の要因に関する研究(2014)な影響を与え、これが集団の相互作用の結果何をもたらすのかという点についてモデル化し理解を深めることで、個人・社会的観点から有用な機能やコミュニティのデザインの方法論を構築したいと考えています。• 大川情報通信基金, ソーシャルメディアが政治的態度の極化・分断化へもたらす影響(2015年)技術の特徴様々な行動データを用いてユーザ行動のモデル化や予測を行います。また、アンケート調査によって得られるユーザの心理的態度をもとに、行動に影響を与える態度要因を明らかにしたり、機械学習によって行動の予測を行います。技術の用途• ECサイトのアクセスデータをもとにしたユーザ行動のモデル化や購買予測• Web上のニュース情報の視聴と態度変容の関連性• SNSにおける流行や分断などの集団現象のモデル化・予測企業等との連携可能テーマ• Webの行動履歴をもとにしたユーザ行動のモデル化・予測• 購買履歴データを用いた購買行動予測、情報推薦• アンケート調査によるユーザの心理的態度のモデル化知的財産権・関連論文情報・著書• Japanese Public Sentiment on South Korea Popular Opinion and International Relations, Routledge, 2021 • 小川祐樹,小林哲郎,Kyu S. Hahn,Seulgi Jang: 歴史・領土問題に関する日韓新聞報道の比較 -トピックモデルを用いたフレーム分析-, 行動計量学 44(1), 1-15, 2017• Kobayashi Tetsuro, Ogawa Yuki, Suzuki Takahisa., Yamamoto Hitoshi: News audience fragmentation in the Japanese Twittersphere, Asian Journal of Communication 29(3), 274-290, 2019

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