TCU Research Directory 2023
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三ミヤケ宅 弘ヒロアキ晃教授放射線照射中ポリイミド内電荷分布複合物性計測装置TCU Research Directory 2023 239放射線照射絶縁材料の帯電・電子物性評価空間電荷計測 / PEA法 / 二次電子・光電子計測 / 電子物性評価研究テーマキーワード理工学部 機械システム工学科計測電機制御研究室研究室HP研究者情報最近の研究テーマ宇宙機材料に対して、パルス静電応力法による帯電計測、二次電子放出係数測定、光電子放出係数測定、吸光度測定等の帯電物性計測と、量子化学計算による電子物性解析による総合的な帯電物性の解明を実施しています。目的に応じてセンサからシステムまで全て独自に開発し、20μm~1mm厚の材料の電子線や陽子線を照射中の電荷蓄積評価を行っています(下図左)。電子線による劣化処理と二次電子・光電子放出測定が連続的に可能な複合物性計測装置による電子物性評価も進めています(下図右)。また、サブμmの位置分解能を目指し、MEMS技術を用いた圧電センサを開発及び帯電計測器の開発にも力を入れております。研究内容と目指すもの衛星システムと宇宙環境(放射等)の相互作用による衛星の帯電が大きく問題となり、運用異常の半数以上が放射線による帯放電であり、安定運用の為に人工衛星材料の帯電物性を把握し、設計段階から帯電対策を盛り込むことが求められていま外部資金• 科学研究費補助金 国際共同研究加速など代表5件、分担2件• パワーアカデミー 特別推進研究、萌芽研究• JSPS フランスとの二国間交流SAKURAプログラム(H25-26)• 産学連携 ダイセル、三菱電機、デンカ、東芝インフラシステムズ、東芝産業機器システム、カネカ、明星電気、NICT、JAXAなど多数す。衛星の高信頼化を図るためには、材料物性と宇宙環境のインタラクションを盛り込んだ高度な衛星設計手法が必要であり、本材料物性研究により、高信頼性を有した次世代型の衛星開発を目指します。• 原子力施設等防災対策等委託費「空間電荷蓄積測定法による絶縁材料の劣化評価」分担• 総務省「ひまわりの高機能化研究技術開発」(R3-R5) 技術の特徴衛星システムと宇宙放射線環境の相互作用により衛星が帯電し、運用異常の原因の半数以上となっています。材料の帯電物性を把握し、設計段階から帯電対策を取る事が求められています。材料物性と宇宙環境のインタラクションを盛り込んだ高度な衛星設計手法が必要であり、本材料物性研究により、高信頼性型の次世代 衛星開発を目指します。技術の用途宇宙機材料に対して、パルス静電応力法による帯電計測、二次電子放出係数測定、光電子放出係数測定、吸光度測定等の帯電物性計測と、量子化学計算を用いた電子物性解析による総合的な帯電物性の解析を行っています。目的に応じてセンサからシステムまで独自に開発。企業等との連携可能テーマ• 二次電子計測による表面材料物性に関する研究• フッ素系樹脂やポリイミドなどの宇宙機用熱制御材の放射線照射下(電子・陽子・γ線)における絶縁性能の評価• 真空紫外・キセノン光源を用いた光電子放出計測・吸光度による絶縁材料の電子物性解析• 高分解能空間電荷測定による薄膜絶縁体の空間電荷測定知的財産権・関連論文情報・著書• Miyaji Y, Miyake H, Tanaka Y. A Study on the Estimation of RIC (Radiation-Induced Conductivity) of Proton Irradiated Polyimide. Polymers. 2023; 15(2):337. https://doi.org/10.3390/polym15020337  ほか多数

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