TCU Research Directory 2023
249/326

桂カツラ 卓タクシゲ成教授TCU Research Directory 2023 247ニューロマーケティング生体計測 / 脳機能計測 / 感性評価研究テーマキーワード情報工学部 知能情報工学科桂研究室研究室HP研究者情報最近の研究テーマ人が意思決定する際には無意識的な生体反応があらわれます。特に視線の動きは重要な研究ターゲットです。自然な環境下での視線計測と、VR環境下でのより高精度な視線計測を組み合わせた人の意思決定メカニズムを研究します。● VR視線計測装置を用いた広告評価ツールの開発VR装置に内蔵された視線計測システムでは、計測軸が頭部に固定されるため安定して視線を計測できます。これを簡便に利用可能とするため、評価対象の画像ファイルと少しの設定のみで実験が遂行できるツールをクラウドベースで開発しています。● 超小型fNIRSの実用性の基礎的検討より自然な環境下での脳機能計測を可能とする超小型fNIRS,HOT-2000(NeU社製)(https://neu-brains.co.jp/solution/nirs/hot-2000/)を用い、従来の実験室環境では困難であった計測環境下において、脳機能計測の実用性について基礎的な検討を行っています。研究内容と目指すものニューロマーケティングの研究は、消費者の無意識下での反応を深く理解し、マーケティング戦略の最適化を目指す新しいアプローチです。この研究では、生体計測技術を駆使して、人々の心の動きをリアルタイムで捉えることを目的としています。特に、自然な環境下での計測を可能にするための環境開発にも力を入れています。脳機能計測装置であるfNIRSや、視線計測を行うVRを使用し、消費者の脳活動変化や視線の動きから、広告や製品に対する反応を詳細に分析します。得られる知見は、広告評価の最適化や、ユーザーの感性に基づく製品・サービスの利便性や使い勝手の向上に繋がります。ニューロマーケティング研究により、消費者の真のニーズを理解し、より良い商品やサービスを提供することを目指しています。研究の特徴人がどのように商品を選択し、購買行動をとるのかという疑問に対し、「生体計測」を用いた行動評価を行い、購買行動のより深い理解を目指します。生体計測では運動や視線、自律神経、脳の活動状態の計測を行います。研究の内容実用的な「ニューロマーケティング」を目指し、簡易な計測装置や簡単な解析によって代替することを目指します。これにより、多くの企業がニューロマーケティングの恩恵を得られると考えられます。企業等との連携可能テーマ生体計測を用いた感性評価(使い勝手、広告クリエイティブの印象)知的財産権・関連論文情報・著書福井大輔, 桂卓成, 恵木正史, 薦田憲久. (2021). 小型 fNIRS 装置を用いた総ヘモグロビンデータによる快・不快情動の推定. 電気学会論文誌 C (電子・情報・システム部門誌), 141(6), 735-742.

元のページ  ../index.html#249

このブックを見る