TCU Research Directory 2023
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関セキ 博ヒロキ紀准教授設計案に含まれる複数の制約(関,2022など)252 TCU Research Directory 2023新たなものが生まれる時に何が起きているか?デザイン / 認知科学 / 建築・都市計画 / 生態学的アプローチ研究テーマキーワードメディア情報学部 社会メディア学科関[博]研究室(デザイン生態学)技術の特徴デザイナーやアスリートなど、従来は把握が困難であるとされてきた高度な専門家の振る舞いを、インタビュー調査、資料調査、実験にもとづいて記述する方法を開発中です。技術の用途上記の方法を用いて、建築家やデザイナーの制作場面、スポーツの競技場面を対象とした分析を行い、日常における「新たなものの出現」がどのようなメカニズムに支えられているかを調べています。企業等との連携可能テーマ• プロセスに注目したデザインの分析(デザイナーの制作プロセスからデザインの発達史を含む)• ヴァリエーションに注目したデザインの分析(各種デザインの博物学的調査)• 日常生活場面の観察と記述(秒単位の振る舞いからスポーツ競技場面や都市の回遊場面を含む)知的財産権・関連論文情報・著書研究者情報「つくること」と「つかうこと」の可能性を、デザインと認知科学の知識を使って探ります。情報技術の発達は、これら2つのあり方を大きく変えました。50年後、100年後には、もっと変わっているでしょう。そこではどのようなものが生み出され、私たちは何を経験するようになっているでしょうか?そしてその最近の研究テーマ建築家の設計行為、都市景観に現れる変化、スポーツ競技における新たなプレイの出現など、日常にみられる「新たなものの出現」がどのようなメカニズムに支えられているのかを、インタビュー調査、資料調査、実験を通じて確かめています。その結果、新たなものが出現する際には、対象の違いに関わらず、複数の制約が複合して、高次のまとまりを形成する傾向にあることがわかってきました。以上の知見を、新たなものづくりに活かすことが目的です。研究内容と目指すもの外部資金• 財団法人 大林財団・国際交流助成(H23)• 科研費・若手(B)「建築家の創造性にマクロな水準で関与している外的制約の実験的解明」(H26-H28)「もうひとつの自然——建築における設計意図の生態学的検討」日本建築学会計画系論文集(2022),「複数を含むひとつ——建築設計における意図の具体性」認知科学(2020),「面の幾何学に内在する操作性からみた建築設計行為との親和性──ジェームズ・J・ギブソンの生態学的アプローチにもとづく建築設計行為の考察」日本建築学会計画系論文集(2018) などようになってもなお専門家に託される知識があるとすれば、それはどのようなものでしょうか? つくることの高揚感や、つかうことの喜び、自然や人工といった概念も変わっているでしょうか? こうした問いを、理論と実践の両面から考えます。• 財団法人 中山隼雄科学技術文化財団 研究助成(B)「ルールの変更が生み出す新たなプレイの実験的解明:スリーオンスリーバスケットボールを対象として」(H31)• 科研費・若手「創造性を「開かれた能力」として位置付けるための基盤構築」(H31-R3)

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