TCU Research Directory 2023
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蓮ハスイケ池 公キミタケ威特任教授具体と抽象の行き来を繰り返すデザインプロセスTCU Research Directory 2023 255意味とエクスペリエンスの視点からのデザインの実践的研究ユーザーリサーチ / UXデザイン / インタラクション / ワークプレイス研究テーマキーワードデザイン・データ科学部 デザイン・データ科学科意味とエクスペリエンスのデザイン研究室研究者情報最近の研究テーマ本研究室では、デザインを、「具体と抽象の行き来の中で、意味と知を発見/創出する活動」と捉え、観察とプロトタイピングをベースとして、人々の日常の生活や仕事の実践に潜む、意味と知・兆しを発見し、そこから未来を生み出していくための、デザインの実践と研究に取り組みます。特に、生活や仕事のさまざまなフィールドにおけるアクター間の関係や、アクターの持つ背景や無意識的な価値感の可視化を行いながら、人がその活動を組み立てる中で人工物がどのような役割を担い、意味が生成されているかに注目し、デザインの実践的研究と新たな手法や方法論の研究をしていきます。研究内容と目指すものデザインは、人とその活動を見つめ、観察や対話を通じて新たな問いと洞察を深めていく活動であり、また、より望ましい関係性や活動・体験を構想し、その実現のために、新たな視点から人工物を創造・具現化していく活動です。本研究室では、デザイナーとユーザーの連携によって生み出される新たな体験やその意味に注目し、人にとってより望ましい活動や体験、意味を生み出すためのデザインの実践的研究と、新たなデザインの手法や方法論の構築を目指します。研究の特徴観察とインタビューをベースとしたエスノグラフィック・リサーチと参加型のアプローチにより、人の生活や仕事の実践に埋め込まれている価値観や、意味と知、未来への兆しを発見し、新たなデザインを構想します。研究の内容• 人の実践に埋め込まれた意味や知、兆しの発見• 新たな意味を生み出す体験の構想と人工物のデザイン• 人視点からの新たなデザイン手法、方法論の構築企業等との連携可能テーマ• 生活や仕事/組織の質的リサーチとインサイトの抽出• ユーザーリサーチ、UXリサーチ、およびユーザビリティ評価• UXデザイン、インタラクションデザイン、UIデザイン、ワークプレイスデザインの実践と評価• デザイン経営、デザイン手法/方法論の研究や組織への導入知的財産権・関連論文情報・著書• 蓮池公威 他, HCDの実践とエスノグラフィックアプローチ, デザイン学研究特集号18(2) 24-29 2011• クラウス・クリッペンドルフ, 「意味論的転回:デザインの新しい基礎理論」(共訳), 星雲社, 2009• Eriko Tamaru, Kimitake Hasuike, et al., Cellular phone as a collaboration tool that empowers and changes the way of mobile work: Focus on three fields of work, ECSCW 2005

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