TCU Research Directory 2023
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五イガラシ十嵐 美ミキ樹特任[ 五十嵐美樹オフィシャルサイト ] https://www.igarashimiki.com/アメリカカリフォルニア大学とのSTEM教育連携ワークショップ全国各地での科学実験ワークショップ東京都市大学の学生会および地域連携担当の皆様と地域の子どもたちに向けて共催した「人間科学部科学実験教室」の様子FallingWallsScienceBreakthroughoftheyear2022にて世界の20人に選出NHK高校講座「化学基礎」レギュラー出演中全国各地でのサイエンスショーTCU Research Directory 2023 257STEAM教育プログラムの開発と評価科学教育 / STEM教育 / STEAM教育 / 科学遊び研究テーマキーワード准教授人間科学部 人間科学科STEAM教育研究室研究の特徴ダンスなどの表現技法を用いた科学プログラムほか、他分野と融合させたプログラム開発を行なっています。ある科学の原理について広く一般に広めていくために、感情を動かすような表現方法や教材を開発していることが特徴です。この科学表現方法を認めていただき、国際的な科学コミュニケーションイベントFalling Walls Science Breakthrough of the year 2022にて日本人では初めて唯一の世界の20名に選出されました。海外とも連携しながら日本の子ども達の状況に合わせた科学教材の開発や実践を行なっています。企業等との連携可能テーマ子ども達に向けた科学キットの開発、科学実験教室・サイエンスショーの実践&評価などを実施することが可能です。例えば、これまでも製品に用いられている科学技術について、子ども達に伝えるための教材開発や評価を行っています(最近では、環境省浮体式洋上風力発電の理解増進を目的とした教材開発など)。また、子ども達に向けたイベント・ワークショップを開催したり、環境や宇宙、SDGsなどのテーマに沿ったサイエンスショーなども実施したりしています。さらに、その評価について、アンケート等を実施してまとめることも行なっています。その様子を動画でまとめ、各種SNSにおいて発信することなども行なっています。知的財産権・関連論文情報・著書研究者情報最近の研究テーマ日本は理科の点数は国際的に見ても上位ですが、楽しいや役に立つと感じる学生の割合は中学生で国際平均を下回ると言われています。また、OECD諸国のなかでもSTEM(Science,Technology, Engineering and Mathematics)分野に進む女性の割合は、日本はワースト1位と言われています。このような現状を踏まえたうえで、子ども達に向けた科学教育プログラムを開発し、評価を行う研究をしています。研究内容と目指すもの環境や性別に関係なく科学に触れるきっかけを創ることです。具体的な手法として、全国各地で毎週末にはサイエンスショー・科学実験ワークショップを実施したり、メディア向けの科学コンテンツ制作に携わったり(NHK高校講座「化学基礎」はレギュラー出演中、スタディサプリ中学講座物理講師を担当中など)、科学にまつわる記事を執筆したりと幅広くきっか「科学戦士ミギネジの悪キャラの倒し方」「文系もハマる科学」「おうちサイエンス」「レッツサイエンス科学実験&工作」け作りを提供しています。また、これらの実践をやりっぱなしにするのではなく、子ども達にどのような影響があったのかを統計的に評価することを試みています。海外とも連携をしながら、どのような科学表現が伝わるのか研究することによって、多様なバックグランドを持つ子ども達に科学に触れるきっかけを提供することを目指しています。

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