TCU Research Directory 2023
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杉スギモト本 裕ヒロヨ代講師TCU Research Directory 2023 279応用文学研究:「ものがたり」の社会的活用文学 / アメリカ文化 / 物語形式の活用 / 創作研究テーマキーワード共通教育部 外国語共通教育センター杉本研究室研究の特徴文学研究のみならず、広義の「ものがたり」が、私たちの思考プロセスや社会の思潮でどう活用していけるのかを、文学研究、語学教育、幼児教育を通じて考えています。研究の内容研究者情報◇ 語学教育としての「多読」において、「読む」という現象をミクロにとらえ、より深い相互理解をもたらす共同体を形成し、自己表現の場をつくります。◇ 読書や作文教育を系譜的にとらえ、そこにある政治性を読み解き、現代社会に必要な新しい仕組みを提案します。最近の研究テーマ私たちが思索をするとき、そこに「ものがたり」を見出し世界を認識しようとすることは、人文系だけでなく、自然科学の探求でも、しばしば遭遇する体験です。広義の「ものがたり」が、私たちの思考プロセスや社会の思潮でどう活用していけるのかを、文学研究、語学教育、幼児教育を通じて考えています。「ものがたり」が様々な仮説や新しい発見をもたらすことに注目し、「ものがたり」の機能を、社会の問題に応用するための道具やシステム作りを考案・実践しています。文学研究の応用例◇ ニュージーランドの保育記録「ラーニング・ストーリー」に文学研究の視点をはさむことで、日本社会の保育制度への応用可能性を探っています。研究内容と目指すもの19世紀アメリカ文学を出発点として、歴史や伝統を戦後のアメリカ社会がどのように継承しているか、変容させていたるかを研究しています。アメリカン・ウェイ・オブ・ライフと呼ばれる生活スタイルやイメージは、日本にも大きな影響を与えました。その歴史的文脈をとらえ、現代とどのように連続/乖離し外部資金• 科研費 若手(B)2014年度~2017年度「フラナリー・オコナー作品における身体と冷戦期アメリカン・コミック」(研究代表者)• 科研費 基盤(C)2014年度「合衆国における貧乏白人の文化的表象の歴史的変遷」(研究分担者)「ものがたり」が様々な仮説や新しい発見をもたらすことに注目し、「ものがたり」の機能を、社会の問題に応用するための道具やシステム作りを考案・実践しています。企業等との連携可能テーマ• アメリカ文化史や系譜学の観点からみた意匠デザインや企画コンセプトの分析• 文章を書くことに関する思想史的背景の解説や、日本社会に接続した指導方法の提案• 読書活動など文化的活動を通した空間づくり、ワークショップ企画・運営、コミュニティデザイン知的財産権・関連論文情報・著書論 文: 「フラナリー・オコナーと冷戦期のリベラリズム―身体と教育制度研究発表: 「多読を背景としたクリエイティブ・ノンフィクション・ワークショップ」など協 力: 世田谷区中央図書館との「ぬいぐるみのお泊り会」(2015年度~)予 稿: 「精読と雑談のあわい カード式読書トークを通じて考える文学研究的教材開発」日本英文学会関東支部第17回(2019年度夏季大会)ているかを読み解く作業を行っています。とりわけ注目している空間が、19世紀アメリカの学校教育とその制度、また冷戦期のアメリカン・コミックや大衆文化です。また、アメリカからの影響なしには語れない戦後日本文化についても考察を進めています。• 科研費 萌芽 2016年度~2018年度「グループ・ライティング教育の多様性―文化史研究からカリキュラム開発へ」(研究分担者)をめぐって」など23件

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