TCU Research Directory 2023
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岡オカダ田 啓アキラTCU Research Directory 2023 283国際交通起因の環境問題軽減政策の研究交通経済学 / 環境経済学 / 国際海運研究テーマキーワード准教授環境学部 環境経営システム学科岡田[啓]研究室研究者情報最近の研究テーマ世界経済の成長に伴い、国際交通(国際海運・国際航空)の利用が増加しています。この増加により、国際交通からの環境問題を無視出来なくなりました。この環境問題に対処するために国際機関において経済的インセンティブを用いた政策が検討、実施されています。しかし、経済インセンティブを用いた政策の効果や問題点の多くは詳細に検討されていません。そこで、本研究では、国際交通、特に国際海運で検討・実施されている環境政策を定量的に分析・評価します。研究内容と目指すもの経済活動、都市活動といった社会の中におけるすべての人間活動が環境問題の発生源になっています。社会は肉眼で見ることはできません。そこで、経済学や計量経済学をベースにしたモデルを使用して、経済活動起因の環境問題のメカニズムや環境政策の効果を分析・評価しています。現在、国際交通特外部資金• 基盤研究(C) 「環境規制が国際海運船舶の耐用年数とその資産価値へ与える影響の分析」(2022 –2024)• 基盤研究(C) 「国際輸送産業・市場構造が環境改善国際枠組みに及ぼす影響の研究」(2017 –2019)• 若手研究(B) 「船舶からの大気汚染物質放出規制海域の効果と評価に関する研究」(2012 – 2014)に国際海運の温室効果ガス削減政策を中心として研究を行っています。また、モデルを用いて環境問題を概観することで、現代経済・社会とはどのようなものなのか、どのようにあるべきなのかについても考察しています。• 若手研究(B) 「高齢社会における交通部門のCO₂排出減少プロセスに関する研究」(2009 –2011)• 航空政策研究会「若手研究者研究助成事業」「CO₂排出権取引制度への航空部門組み入れとその課題」(2008)技術の特徴国際交通における環境政策の影響を分析、評価しています。分析、評価に際しては、モデルを用いたシミュレーション・実証分析等の定量的な分析、合わせて制度に関する定性的な分析も実施しています。技術の用途国際交通における環境政策の影響を把握することで、今後どのような方向に政策を変更したらよいのか、今後どのような施策を国際機関に提案したらよいのかについての知見を得ることができます。企業等との連携可能テーマ• 国際交通(国際海運・国際航空) における環境政策の分析・評価• 人口構成の変化と道路交通のエネルギー消費変化の分析と評価• 交通政策や制度に関する分析と評価知的財産権・関連論文情報・著書• Okada, A. (2019) Benefit, cost, and size of an emission control area: a simulation approach for spatial relationships, Maritime Policy & Management 46 (5), 565-584• Tanaka, H., A. Okada (2019) Effects of market-based measures on a shipping company: Using an optimal control approach for long-term modeling, Research in Transportation Economics 73, 63-71

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