TCU Research Directory 2023
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岡オカダ田 公コウジ治教授ビジネスモデル変革のシミュレーション284 TCU Research Directory 2023シミュレーション可能なビジネスモデル構築技術とビジネスモデル変革手法ビジネスモデル / ビジネスシミュレーション / 変革プロジェクトマネジメント / ビジネスモデル変革法研究テーマキーワード環境学部 環境経営システム学科岡田[公]研究室(企業経営システム)研究室HP研究者情報最近の研究テーマSX(Sustainability Transformation)やDX(Digital Transformation)への期待が高まり、企業は自らビジネスモデルを変革していく必要があります。ビジネスモデル変革を推進する上で、シミュレーション可能なビジネスモデルを構築し、様々な条件でシミュレーション実験を行うことができれば、ビジネスモデル変革の成功確率を向上できると考えられます。そこで、企業のビジネスモデル企画チームが、比較的容易にシミュレーション可能なビジネスモデルを構築するための技術を開発しています。更に、シミュレーション実験を通じて、ビジネスモデル変革プロジェクトの計画のフィージビリティを確認し、利害関係者との合意形成を促進するような、ビジネスモデル変革手法の研究を推進しています。研究内容と目指すもの高度なデジタル技術を活用し持続可能な社会の実現に貢献できる製品・サービス・ソリューションは、企業の競争力の源泉であり、企業が自らのビジネスモデルを変革し続けていくことが成長の鍵となります。ビジネスモデル変革プロジェクト計画のフィージビリティを高めるには、ビジネスモデル変革のシミュレーション外部資金• 科研費 基盤研究(C)「AI(学習)エージェントとシミュレータによるプロジェクト局所最適化抑止法の研究」(2020-2022)• 受託研 (2019) (秘密保持契約により,依頼企業・内容等,非公開)実験が有効だと考えられます。岡田[公]研究室では、シミュレーション可能なビジネスモデルを構築するための技術を開発し、シミュレーション実験を活用したビジネスモデル変革手法の研究を推進しています。研究の特徴様々な業界における過去のビジネスモデル変革の成功・失敗事例を調査し、ビジネスの場に存在するメカニズム群を仮定。メカニズム群をシミュレーションモデルに組込み、シミュレーション結果と現実の企業業績推移の比較により、ビジネスの場に存在するメカニズム群を究明。それらを知識・体系化し、新たなビジネスモデル企画の際に活用します。研究の内容新ビジネスモデルの企画検討は、これまでビジネスモデルキャンバスといった定性的手法に頼っており、様々な条件下でシミュレーション実験することは困難でした。本技術によりシミュレーション可能なビジネスモデルを比較的容易に構築し、シミュレーション実験に基づくビジネスモデル変革プロジェクトの計画策定が可能となります。企業等との連携可能テーマシミュレーション可能なビジネスモデル構築、及び、様々な条件でのシミュレーション実験等を協同で実施。また、企業のビジネスモデル企画検討チームに対して方法論を指導することが可能です。知的財産権・関連論文情報・著書• 岡田公治:「ビジネス環境シミュレータと機械学習エージェントを用いたプロジェクト&プログラムマネジメントに関する仮想実験環境」,国際P2M学会論文誌,Vol.17,No.2,pp.40-60,(2023)• 岡田公治,木全将介:「ビジネスモデル変革プログラムにおけるビジネスモデリング&シミュレーション技法の活用」,国際P2M学会論文誌,Vol.15,No.1,pp.118-141,(2020).  など

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