TCU Research Directory 2023
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古フルカワ川 務ツトム出典:国土交通省都市局都市計画課「立地適正化計画作成の手引き」(令和5年3月改訂)、4頁TCU Research Directory 2023 285土地利用法制の研究土地利用政策 / エコロジカルネットワーク / 都市緑地 / 都市農業研究テーマキーワード准教授環境学部 環境経営システム学科古川務研究室(環境法政策)研究者情報最近の研究テーマわが国の土地利用について、どこにまちがあり、農地があり、森林があることが適当であり、また、それぞれがどのように利用されるのがよいか、さらには、だれがそれらを決めるのかといった観点から研究しています。最近では、まちに着目し、都市再生特別措置法に基づく立地適正化計画制度を研究対象としています。立地適正化計画では、策定市町村が居住誘導区域と都市機能誘導区域を決めることになりますが、それらの配置のあり方とその制度上の合理性について、具体的事例をもとに検証しています。その他、関連して緑地のネットワークや都市農業等についても研究しています。研究内容と目指すもの環境を守るためのルールの研究から始めて、いまでは土地利用のルールにまでその対象を広げています。ルールそれ自体の分析に加えて、そのルールがどのように作られ、どのように変えられているのか、その立法と改正の背景としてどのようなことが考えられるかなども検討していきます。これらの検討で外部資金• 科学研究費補助金(基盤研究(B)(2)) 「ヨシ原をめぐる地域環境のグランドデザイン構築」(平成14年度・平成15年度):分担研究• 科学研究費補助金(基盤研究(C)(2)) 「現代アメリカ環境文学におけるエコクリティシズムと「場所の感覚」についての研究」(平成16年度・平成17年度):分担研究は、あわせて、環境法等が我々の生活にどのようにかかわっているのか、または、環境法等が我々の意思決定をどのように、また、どの程度反映しているのかといった点も確認していきます。環境法等を別世界のものとしてではなく、日常生活に近い存在として認識できるようになることを目指しています。• 河川整備基金 「北上川河口域における地域共生システムに関する総合的研究」(平成13年度):分担研究技術の特徴世の中を動かしていくしくみである法律を勉強することで、ある特定の目に見える現象だけを捉えて物事を判断するという発想がなくなるかもしれません。法律も決して万全ではありませんが、それを学ぶことで世の中をしくみの視点でとらえることができるようになると思います。技術の用途日常生活においても、様々なレベルの意思決定をしていかなければなりません。個人的な嗜好で完結する意思決定もあればそうでないものもあります。そうでない意思決定をする場合には、民主主義社会の一員として、できるだけ合理的な意思決定をすることが望まれます。その際、ある程度法律の知識が求められ、また法律を知ろうとする姿勢が求められます。企業等との連携可能テーマ• 都市地域・農業地域・森林地域・自然公園地域・自然保全地域の指定のあり方に関する地方自治体(特に市町村)との共同研究知的財産権・関連論文情報・著書• 「コンパクトシティと都市農地-都市農地は都市に「あるべきもの」か-」、東京都市大学横浜キャンパス紀要第9号、2022年、30-42頁• 「森林ゾーニングと森林経営管理法-市町村森林整備計画に定められる公益機能別施業森林に関する事項の決定のあり方についての試論-」、日本土地環境学会誌、2021年、30-49頁• 国際書院『地球環境レジームの形成と発展』、2000年、245‐280頁  ほか

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