TCU Research Directory 2023
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矢ヤブキ吹 理リエ恵准教授TCU Research Directory 2023 289国際結婚の家族心理学・家族療法についての研究国際家族研究 / 家族心理学 / 生涯発達心理学 / 異文化コミュニケーション研究テーマキーワードメディア情報学部 社会メディア学科矢吹研究室(質的心理学研究室)研究者情報 ② 2011~2013年「日米国際結婚の子どもの国籍選択に関 ③ 2014~2017年「日米国際結婚夫婦の離婚に関わる心理 ④ 2019~2023 年「日米国際結婚夫婦の葛藤解決の心理最近の研究テーマ海外渡航・滞在者の増加により、海外における日本人の国際結婚と海外渡航・滞在者の増加により、海外における日本人の国際結婚とともに国際離婚件数も増えています。2014年のハーグ条約加盟により、国際離婚をした日本人は相手の同意なしに子どもをつれて日本に帰国できなくなりました。本研究は、国際離婚の心理的・社会的要因を明らかにすることにより、「国際離婚の際の子どもの連れ去り」という現実問題の解決に役立て、ハーグ条約加盟後の国際結婚家族に対する家族心理学的・生涯発達心理学的支援の可能性を探ります。さらに、臨床心理士・公認心理師として、国境の間に生きる国際結婚家族への臨床心理学的支援の研究も行っています。研究内容と目指すものグローバライゼイションに伴い大衆化した日本人の国際結婚の家族心理についての調査研究と、国際結婚家族への臨床活動をアメリカと日本とで行っています。在日在米の国際結婚家族のコミュニティに入り、縦断的インタビューと観察によるデータ収集を行い、調査協力者が置かれた社会的・文化的文外部資金• 日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(B)海外調査 ① 2008~2010年「日米国際結婚家族の家庭秩序と子どもの文化的アイデンティティの構築についての研究」わる心理的要因についての研究」的要因についての研究」過程についての研究脈を重視して、調査協力者と共に彼ら/彼女らの視点に立ったデータ分析・解釈を行う質的研究法を採用しています。家族という私的領域に異文化が存在する人々の国境を越えた生涯発達を、家族心理学・臨床心理学的立場からサポートすることを目指しています。• 日本学術振興会 科学研究費補助金 研究成果促進費 2010~2011年「国際結婚の家族心理学 ─日米夫婦の場合─」技術の特徴インタビュー法を中心とした語り・ナラティヴデータの収集と質的分析。調査者と調査協力者の間の対話により、調査協力者が置かれている社会的・文化的文脈を重視し、調査協力者の視点に立ったデータ解釈を行います。技術の用途統計的手法で数量化できない、人間行動・文化的事象の「意味」の抽出。ナラティヴ分析。カウンセリングへの応用。企業等との連携可能テーマ• 海外渡航者・国際結婚家族へのカウンセリング• 国際児(国際結婚から生まれた子ども)の生涯発達相談• 在米日本人学校・日本語補習校・日本語継承語学校におけるカウンセリング• 異文化コミュニケーション・トレーニング知的財産権・関連論文情報・著書• なぜ子どもは神を信じるのか?―人間の宗教性の心理学的研究(編訳)教文館 2023  • 日米国際結婚夫婦の宗教的文化実践をめぐる夫婦間葛藤と夫婦関係の変容 家族心理学研究 Vol.33 No.2 99-114 2020• 夫と妻の生涯発達心理学 ―関係性の危機と成熟― 福村出版 2016• 国際結婚の家族心理学 -日米夫婦の場合― 風間書房 2011• フィールドワークの技法と実際Ⅱ―分析・解釈編 ミネルヴァ書房 2009• 発達家族心理学を拓く ―家族と社会と個人をつなぐ視座― ナカニシヤ出版 2008

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