TCU Research Directory 2023
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井イド戸 ゆかり教授保育者の成長プロセスへの支援発達臨床心理学 / 児童学 / 保育学 / 保育者養成TCU Research Directory 2023 297研究テーマキーワード人間科学部 人間科学科発達心理学研究室研究者情報最近の研究テーマ● 保育者の成長プロセスへの支援とキャリアラダー初任保育者について研究してきたことをもとに、ライフイベントが保育者の成長にどのような影響を与えるかをふまえ、中堅保育者の課題、役割、成長プロセスを支える現職教育、環境、キャリアラダーについて検討しています。● 専門性を高める保育者養成気になる子ども(発達障害を含む)や保護者への支援の難しさを感じている保育者は多く、巡回指導を通して適切な支援のできるコーディネーター的保育者養成を試み、成果をあげています。また、ストレスを低減しモチベーションがアップする職場環境についても探究しています。研究内容と目指すもの近年、子どもと保護者を取り巻く環境の変化は著しく、子どもや保護者への支援に対する保育者の役割や責任が大きくなっており、専門性の高い保育者が求められています。したがって、子どもの心身の発達に即した支援、発達障害のある子どもへの支援、保護者への相談支援のできる保育者養成をする外部資金◎科研費 基盤研究(C)• 「中堅保育者の成長プロセスを支える現職教育とキャリアラダーへの接続」(研究代表) (平成29年度~令和4年度)• 「保育者養成における『保育の評価』の獲得プロセスと学びの順序性の研究」(研究分担) (平成29年度~令和4年度)ためのプログラム構築を進めています。行政とも連携し、保育者の成長プロセスにおける自己肯定感や同僚性の関係、モチベーションの維持、職場環境の改善等についても調査・検討しており、保育の質の向上に努めています。• 「保育者のファーストステージを支える『成長感』を核とした養成と現職教育の連携」(研究分担) (平成26年度~28年度)研究の特徴保育者に求められる役割は多様化しており、保育者が抱える課題もさまざまです。そこで、現場に即した具体的な課題解決、保育者の成長プロセスとリンクする現職教育や職場環境を探究しています。また、ウェルビーイングの視点からの取り組みをしています。研究の内容保育者の成長プロセスにおいて、これまでの研究結果をふまえ、その役割、課題、ライフベントによる影響等を明らかにしていきます。また、成長プロセスを支える現職教育や職場環境の充実、キャリアラダーの構築を目指します。企業等との連携可能テーマ• 保育者の専門性を高め、モチベーションを維持できる職場環境の構築とストレスマネジメントの具体的方法を提案します。• 子どもおよび保護者支援の具体的方法を助言します。• 保護者や家庭が求める子育てサービスを分析し具体的な提供案を示します。知的財産権・関連論文情報・著書• 井戸ゆかり(2018)「『相手の気持ちが分かりたい』『自分をわかってほしい』と思う気持ちが生まれる時」『児童心理』Vol.72,No.12.pp.26-31• 井戸ゆかり編著 (2019)『保育の心理学』萌文書林• 井戸ゆかり編著(2022)『子どもの理解と援助』萌文書林 などなど

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