TCU Research Directory 2023
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高タカギ木 晋シンサク作講師306 TCU Research Directory 2023界面活性剤のつくる会合体の拡散ダイナミクスの解析コロイド / 液晶 / ゲル / 高分子研究テーマキーワード理工学部 自然科学科高分子科学研究室研究室HP研究者情報最近の研究テーマ界面活性剤の水溶液では、温度と濃度に応じて、ミセルや二分子膜などの多様な局所構造が現れます。これらの局所構造自身もまた柔らかく、厳密な球体や平面構造とは言い切れません。新しい動的光散乱測定法により、会合体の粒径や形状の分布が拡散運動に与える影響を解明したいと考えています。研究内容と目指すものコロイド、液晶、ゲル、高分子、界面活性剤などのソフトマターとよばれる物質群では、柔らかさ以外にも粘弾性や複屈折などの多彩な物性を示します。これらは、数ナノメートル~数百ナノメートルというスケールの局所的な秩序構造によっても外部資金• 科研費 基盤研究(C)(2020-2022年度)たらされます。そこで、新しい動的光散乱測定装置を用いて微細な局所構造が秩序を保つしくみを明らかにし、将来の新しい機能性材料の設計に結び付けたいと考えています。技術の特徴動的光散乱の分光測定において、多重散乱の影響を完全に除去できるため、純溶媒から白濁溶液まで、広範囲の濃度領域にわたる包括的測定が可能。技術の用途時間とともに次第に白濁していく試料や、温度・塩濃度などの条件により濁度が人為的に制御可能な試料における拡散ダイナミクスを動的光散乱で測定可能。企業等との連携可能テーマ• コロイド溶液中のコロイド粒子の拡散係数計測:濁度によらない計測、希薄化処理を必要としない計測• 液晶分子の配向緩和過程の緩和時間計測知的財産権・関連論文情報・著書• 薄膜評価装置(特許公開2006-125996)など 特許公開2件• 学術論文9件、国際会議論文9件• 「世界を読み解くリテラシー」萌書房(2010)pp.190-206

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