TCU Research Directory 2023
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中ナカジマ島 保ヤスヒサ寿准教授TCU Research Directory 2023 307中生代の生態系を復元恐⻯ / 古生物学 / 地質学 / 動物学研究テーマキーワード理工学部 自然科学科古生物学研究室研究室HP研究者情報最近の研究テーマ生物は約40億年の歴史の中で姿を変えながら、地球とともに現在の生態系を作り上げてきました。私たち人類の起源を知りたい、と思ったとき、過去にどのような生物がいたのか、彼らはどのような生活をしていたのか、生物の進化・絶滅と地球環境の変化にはどのような関係があるのか、といった疑問にぶつかります。私の研究室は、地層に残された生命の痕跡である「化石」を発掘し、分析し、現在の生物と比較することで、生命進化の謎に取り組んでいます。研究内容と目指すもの生物は約40億年の歴史の中で姿を変えながら、地球とともに現在の生態系を作り上げてきました。私は古生物学研究室において、地層に残された生命の痕跡である化石を発掘し、分析し、外部資金• 科学研究費「化石水生爬虫類の椎骨発生に関する骨組織学的研究」若手研究、2018年度-2020年度• 東急財団研究助成「レーザースキャナを用いた多摩川流域上総層群化石群の3次元構造データ保存法の確立」学術研究、2021年度―2022年度現在の生物と比較することで、過去にどのような生物がいたのか、どのような生活をしていたのか、進化と地球環境の変化にはどのような関係があるのか、といった謎に取り組んでいます。技術の特徴化石を岩石から取り出し、形態を記述します。また、化石の研磨片や組織薄片を作成し、SEM、偏光顕微鏡などで観察することにより、骨組織や骨細胞を含む微細構造の情報を抽出します。技術の用途過去生息した生物の分類・古生態復元に用います。また、過去の生物の生理学的性質を読み解きます。これらの情報を統合し、過去の環境や生物相互作用を含めた生態系の復元に役立ちます。企業等との連携可能テーマ• 新しい分析機器・解析機器のデモンストレーションのための、恐竜化石等の材料提供• 恐竜、古生物学、地質学などをテーマにした映像作品や書籍の監修• 一般向けの教育普及活動・セミナー講演など知的財産権・関連論文情報・著書• Nakajima, Y. and Izumi, K., 2014. Coprolites from the upper Osawa Formation (upper Spathian), northeastern Japan: Evidence for predation in a marine ecosystem 5 Myr after the end-Permian mass extinction. Palaeogeogr., Palaeoclimatol., Palaeoecol. 414, p. 225-232• Nakajima, Y. and Schoch, R. R., 2011. The first temnospondyl amphibian from Japan. Journal of Vertebrate Paleontology 31, p.1154-1157

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