TCU Research Directory 2023
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長オサダ田 剛タケシ312 TCU Research Directory 2023グルオン飽和模型を利用した素粒子多重発生における相関現象の解析高エネルギー原子核物理学 / クォーク・グルオン・閉じ込め相転移 / 素粒子多重発生 / 相対論的流体力学研究テーマキーワード教授理工学部 自然科学科理論物理研究室研究室HP研究者情報さな系の熱平行過程」910千円最近の研究テーマ相対論的重イオン衝突の初期条件として、グルオン飽和描像が期待されています。単純かつ有用なこの描像に立脚した多重発生現象の分析が最近の研究テーマで、特に揺らぎや相関現象に注目して研究を進めています。この成果は、原子核衝突でできる高温・高密度物質に対して初期条件に制限をつけることに活かされ、閉じ込め相転移の痕跡をデータから探し出す際に有用となります。研究内容と目指すもの138億年前、我々のこの宇宙は高温・高密度の火の玉の急激な膨張から誕生したと考えられています。この宇宙開闢後のわずか約10万分の1秒後には物質を構成する素粒子クォークとそれらの間の力を媒介するグルオンは、陽子や中性子に閉じ込められたと考えられています。このクォーク・グルオンの閉外部資金• 基盤研究(C)一般 課題番号 20K03978 令和2-4年 「グルーオン飽和病像に基づく幾何学スケーリング現象と小じ込め相転移にかかわる物理を詳細に調べるために、高エネルギー原子核衝突実験が行われています。理論物理研究室では実験データからクォーク・グルオンの閉じ込め相転移の痕跡を実験データの中から探し出すことを目指して、理論的な研究を進めています。研究の特徴基礎理論研究、解析的計算、数値計算研究の内容物理現象、自然現象に関連する技術全般企業等との連携可能テーマ• 物理現象に関して全般を対象とするが、理論的な側面知的財産権・関連論文情報・著書• T. Osada, Phys. Rev. C103 (2021) 024911• T. Osada and T.Kumaoka, Phys. Rev.C100 (2019) 034906.• T. Osada and M. Ishihara, J. Phys.G45 (2018), 015104.• T. Osada, Eur. Phys. J. A48 (2012) 167.• T. Osada, Phys. Rev. C85 (2012) 014906.• T. Osada, Phys. Rev. C81 (2010) 024907.• T. Osada and G.Wilk, Phys. Rev. C77 (2008) 069903.など 学術論文40編

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