TCU Research Directory 2023
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京キョウソウ相 雅マサキ樹教授生体情報計測・生体信号解析医療機器 / 在宅健康管理 / 生体計測 / 信号解析研究テーマキーワード理工学部 医用工学科生体計測工学研究室研究室HP最近の研究テーマ研究内容と目指すもの生体から得られる情報を計測する方法と、生体から得られた情報を解析する方法ついて研究を行っています。生体計測については、身体の状況が分かる新たな生体情報を取得するための計測方法の提案やシステム構築を含めた研究を行っています。生体情報の解析については、計測された情報に隠され外部資金• 国立極地研究所、共同研究費、動物装着形小型記録計の回収システム開発、2008年~2014年• 科研費挑戦的萌芽研究、「高周波心電図による一卵性双生児識別」、2008年~2014年• 豊田中央研究所、受託研究、運転時における心伝信号の計測と解析、2014年~2015年研究者情報「高周波心電図を用いたバイオメトリクス認証システム」心電図の高周波成分に含まれる個人の特徴を利用して個人を特定する技術(下図参照)について研究を行っています。「脳波の解析による思考内容の評価」信号解析の技術を脳波に適用して解析し、特定の思考を行ったことや特定の感情が起こったことを検出する技術について研究しています。「体外からの微小信号計測手法の開発」非接触での心電計測、脊髄を伝達する情報の体表面からの計測、胃の電気活動計測、大腸の活動計測とこれら得られた信号の解析など、体外からの微小信号を計測し、解析する技術を開発しています。これにより、日常生活中の健康情報の収集や、健康状態把握時の苦痛の軽減を行うことができます。56 TCU Research Directory 2023た特徴を抽出したり、情報を別の形態に変換したりすることにより、応用につなげてゆくことが目的です。このような生体計測および生体情報解析の技術を駆使し、臨床医療に貢献する技術だけでなく、在宅健康管理を含め、日常使用する機器に生体情報を応用することも目的としています。• 科研費基盤C、「カーボンナノチューブを用いた体内発電法の開発」、2015年~2017年• 科研費基盤C、「体表面からの微小脊髄電位計測と信号解析による脊髄機能評価」、2020年~2022年• TOTO(株)、受託研究、心電波形を用いた個人識別に関する研究、2019年~2022年技術の特徴医学的知識と電子工学の技術を融合させ、身体から様々な情報を抽出する研究を行っています。さらに抽出した情報から、身体の機能、状態に関する情報、個人差に関する情報等を抽出し、応用することを試みており、そのようなシステムの構築も行っています。技術の用途在宅医療、予防医学、日常生活の快適性向上、生体機能の代行、生体認証などを目的としています。また従来医療用に用いられていなかった、一般用の機器等に生体計測および信号解析・処理の導入することにより、新たな付加価値を追加することを目指しています。企業等との連携可能テーマ• 日常生活中の生体情報計測手法など、生体情報の一般向け機器への応用に関する検討• 新しい生体情報の計測法やその生理学的意味づけに関する基礎的検討• 生体信号、生体情報の解析知的財産権・関連論文情報・著書• 生体電気信号収集装置、特開2007-301175• 辰田昌洋、他、胃電図の数理モデルと健常者からの計測データを用いた妥当性評価、生体医工学,57(6), pp.199-205(2019)• 大嶋真広、他、腕時計型ウェアラブル機器による睡眠時生体計測と機械学習による睡眠の多面的評価,ライフサポート,33(2),pp.59-66 (2021)

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