TCU Research Directory 2023
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桐キリュウ生 昭ショウゴ吾教授上:手袋に縫ったコイル下:縫い込みコイルでスマートホンに充電TCU Research Directory 2023 57裁縫技術を用いた非接触電力伝送用コイル音響測定 / 音響信号処理 / 電気電子精密計測 / 非接触電力伝送研究テーマキーワード理工学部 医用工学科知覚システム研究室(音響分野)研究室HP研究者情報最近の研究テーマ裁縫技術を用いてリッツ線を布に縫いこむことにより手袋、衣服などに非接触電力伝送用コイルを作製しています。近年、スマートホンなどに非接触で電力伝送する技術が注目されています。これにより、スマートホンなどに手袋で持っただけで充電ができます。もしくは、シャツにコイルを縫い込むことにより、ペースメーカーなどの体内植え込み機器へ衣服から電力を伝送でき、これらの機器の半永久的な使用を可能にします。研究内容と目指すもの音響分野では、高周波音の知覚に関する研究を行なっています。近年、ねずみ撃退器やモスキートなど高周波で強い音圧の機器が増加しています。これらの機器が発生する高周波音についての聴覚関係のデータが少く、安全性を検討するための基礎的研究として高周波音に対し心理音響的測定や脳波を外部資金• 文科省科研費挑戦文科省科研費研究 「非接触電力伝送の高効率化に向けた電力計測技術の確立」(H26年~H28年)• 受託研究「電流測定用シャント抵抗に関する研究」(H29)用いた測定を行なっています。非接触電力伝送では、最近注目されている共鳴型を対象として、生体埋め込み機器への応用を目指した研究を行なっています。またこの技術で使用されている周波数帯における計測技術に関する研究を行なっています。• 受託研究「非接触による位置検出システムに関する研究」(H30)技術の特徴この技術によって、通気性が良く、フレキシブル基板よりも遥かに柔軟性のあるコイルを作製でき、衣服などに非接触電力伝送コイルを形成できます。技術の用途体内植え込み機器への充電、衣服などを介した給電企業等との連携可能テーマ• 精密電気電子測定技術• 音響測定技術、音響信号処理技術• 非接触電力伝送技術知的財産権・関連論文情報・著書• 「携帯型安全管理装置及び安全管理防犯システム」特開2007-305009• “裁縫技術を用いたコイルの試作と電気的特性および非接触電力伝送への応用”、日本AEM学会誌、25, 2, pp.168-173(2017)• 「基礎からわかる電気電子計測講義ノート(共著)」オーム社(2016)など

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