TCU Research Directory 2023
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丹ニワ羽 由ユカリ佳理准教授図:アンケート調査をもとに、災害時の避難場所と日常的な立ち寄り場所との関係を示しています。TCU Research Directory 2023 73快適・安全・サステイナブルな都市環境の構築 都市計画 / 災害バリアフリー / エリアマネジメント / 環境共生型まちづくり研究テーマキーワード環境学部 環境創生学科都市環境分野 丹羽研究室(都市デザイン)研究者情報最近の研究テーマ都市災害が起きたとき、誰もが同じように避難できるわけではありません。足腰の弱いシニア世代は周囲のサポートを必要としますし、子ども連れのベビーカー利用者は階段や急な坂道がバリアとなります。他にも、日本の複雑な都市構造に慣れていない外国人など、災害時の避難に時間がかかる人たちがいます。こうした災害弱者が安心できる街をつくることは、誰もが快適に暮らせる環境をつくることでもあります。私の研究室では、災害弱者を対象に、避難時の移動のしづらさを具体的な数値で表し、安全・安心な都市環境の構築に活かす調査・解析を行っています。研究内容と目指すもの快適・安全・サステイナブルな都市環境の構築本研究室は、実社会との接点をいかして、都市環境が抱える様々な問題に向き合い、魅力的な方策を提案していきます。成熟した社会における都市づくりは、「快適」・「安全」・「サステイナブル」という視点が重要です。誰もが使いやすい快適な 外部資金• 2020- 文部科学省研究費補助金採択課題(基盤C,研究代表者)「エリア防災における外国人の避難行動分析からみた都市のマルチリンガル化 」• 2020- 文部科学省研究費補助金採択課題(基盤B)「広域ネットワーク人流シミュレーションによる統合的バリアフリールートの整備デザイン」• 2020- 東京都事業提案制度「市民科学プログラムによる都市型水害に備えるアイディアの実践」• 2020- (一財)第一生命財団研究助成(研究代表者)「都市とくらし」「子どもが感じている将来の子育て像に基づく都心居住環境の評価-TOKYOとSEOULを対象として- 」都市、災害に備えた安全な都市、環境負荷を低減する都市を構築するためには、実態把握と分析が不可欠です。また環境共生型の都市づくりを進めるために、公共、民間、大学の連携を目指していきます。• 2020- (一財)住総研研究助成「外国人子育て世帯の住まいニーズと自治体支援策の現状と課題」• 2019- (公財)大林財団研究助成(研究代表者)「緑道空間のアクティビティ分析」• 2016- 文部科学省研究費補助金採択課題(若手B,研究代表者)「外出行動分析からみたシニア世代の減災ポテンシャルと都市の災害耐性」• 2014- 文部科学省研究費補助金採択課題(若手B,研究代表者)「ベビーカー及びシルバーカー利用者を対象とした公共交通アクセシビリティの評価」技術の特徴実社会との接点をいかして、都市環境が抱える様々な問題に向き合い、魅力的な方策を提案しています。成熟した社会における都市づくりは、快適・安全・サステイナブルという視点が重要です。環境共生型の都市づくりを進めるために、公民学の連携を目指します。技術の用途環境エネルギー・コミュニティ形成など、様々な専門領域との融合を通して、シニア・子育て世代が感じる都市環境のバリアを解消するための研究をしています。公共交通アクセシビリティの評価や、都市の災害耐性について調査・解析を行っています。企業等との連携可能テーマ• 災害バリアフリー(少子高齢化に向けて、シニア世代や子育て世代が感じる都市の不具合を解消する。)• 外出行動と都市の災害耐性(人々の防災意識や外出行動を把握することにより、都市の災害耐性を検証する。)• 空間要素と行為の関係性(既存建築の転用が増加する社会において、使いやすい安全な空間を計画する。)知的財産権・関連論文情報・著書• Niwa et al., Questionnaire Study on the Relationship Between Disaster Awareness and the Recognition of Evacuation Points, Urban and Regional Planning Review, 5, pp.43-66, 2018• 丹羽ほか、 エリアマネジメント組織の団体属性と課題に関する考察、 日本都市計画学会学術研 究論文集 , 52-3, pp.508-513, 2017• 「まちの価値を高めるエリアマネジメント」 学芸出版社、 共著、2018

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