TCU Research Directory 2023
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古フルカワ川 柳リュウゾウ蔵教授ライフスタイル・イノベーション持続可能なライフスタイル / 環境イノベーション / ライフスタイルデザイン / ネイチャー・テクノロジーTCU Research Directory 2023 77研究テーマキーワード環境学部 環境経営システム学科古川柳蔵研究室研究室HP研究者情報最近の研究テーマ持続可能なライフスタイルを実現するためのイノベーション研究を行っています。最近では、90歳ヒアリングを実施し、戦前の暮らし方を分析することで持続可能なライフスタイルの構造を明らかにすることや、新価値創出のためにバックキャストを用いたライフスタイルデザイン手法の研究を行っています。また、オントロジー工学を応用し、行為分解木を記述し、概念構造を明示化することで、地域資源を活用したイノベーションプロセスや行動変容プロセスの研究を行っています。これらの手法や研究成果を用いて、首都圏・地方都市・過疎地といった異なる役割を持つ地域において、地域主導で未来のライフスタイルがデザインされ、その実現に必要なビジネス、政策を検討するためのナショナル・ライフスタイル・イノベーション・システムの研究を進めています。研究内容と目指すもの今、求められていることは、持続可能な社会の実現に向けた価値転換です。スピードや利益を重視する企業戦略の中では隠れて見えないものがあります。気候変動対策をした地下資源を用いない社会では、現在見えていない新しく価値あるものが出てきます。2050年までに、地球環境が変化し、暮らしの条件が変化するため価値転換が起きるでしょう。将来、何に価値がでてくるのか、見通せる企業や自治体が生き残っていくでしょう。本研究室で研究を進めているバックキャスト思考、ライフスタイルデザイン、自然から学ぶネイチャー・テクノロジーといった方法論は、社会における価値転換を促し、新しい価値創出のために利用が広がっています。外部資金• JST COI-NEXT「美食地政学に基づくグリーンジョブマーケットの醸成共創拠点」(2023年度~2032年度)• 科研費基盤C「ナラティブ・アプローチによるボトムアップ型ライフスタイル転換と定着メカニズム」(2022年度~2024年度)• JST-RISTEX「「持続可能な多世代共創社会のデザイン」研究開発領域 研究開発プロジェクト」、未来の暮らし方を育む泉の創造 (2015年度~2018年度)• 新学術領域研究(研究領域提案型)研究項目C01計画研究「社会的インプリケーティングによる生物規範工学体系化」研究分担者(研究代表者:石田秀輝)、2012年度~2016年度研究の特徴バックキャストを用いて環境制約下における心豊かなライフスタイルをデザインする手法を研究し、実装プロジェクトを実施しています。新しい暮らしの価値創出が可能です。事業戦略や環境政策に利用され、ライフスタイル・イノベーションの促進に有効です。研究の内容企業が厳しい環境制約下ならではの新価値を創出することに有効です。また、NPOや自治体が利用することで、未来の暮らし方をデザインし、それに向けた新ライフスタイル体験会を企画し、新施策を検討し、地方活性化を進めていくことができます(北上市、志摩市、杉並区等)。企業等との連携可能テーマ• 企業を対象としたバックキャストを用いた新商品・サービス研究開発、長期戦略立案• 自治体を対象とした持続可能で心豊かなライフスタイルをデザインするプロジェクトと地方創生提案• 企業を対象とした地域連携によるモデル事業実施知的財産権・関連論文情報・著書本手法がなぜ必要で、どのような成果が得られるのかについて、石田秀輝、古川柳蔵著『地下資源文明から生命文明へ 人と地球を考えたあたらしいものつくりと暮らし方のか・た・ちーネイチャー・テクノロジー』(東北大学出版会, 2014)、『バックキャスト思考』(ワニ・プラス,2018)に詳しく書かれてあります。

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