TCU Research Directory 2023
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CASE 02Research Unit尾山台に学外研究拠点「リビングラボ」を開設超高齢�情報化社会を支える日本型リビングラボシステムの構築▪ 都市生活学部 都市生活学科 教授 坂倉 杏介(ユニット長) / 准教授 末繁 雄一▪ 早稲田大学 文学学術院・表象メディア論系コース 教授 チェン・ドミニク ▪ 大阪芸術大学 芸術学部 アートサイエンス学科 教授 安藤 英由樹ウェルビーイング・リビングラボ研究ユニット6 TCU Research Directory 2023 おやまちリビングラボを拠点に、①都市社会システムの変革を促進するオープンイノベーション理論の構築、②リビングラボアプローチによるイノベーション拠点のマネジメント研究、③地域の多世代・マルチステークホルダーによる参加型デザイン手法2年の準備期間を経て「おやまちリビングラボ」を開設 急速に進展する情報化や高齢化、社会変化に備えて、未来のニーズと課題を正確に捉え、日本の組織や地域文化に即した新たなシステムやイノベーションを生み出すことは喫緊の課題です。 こうした課題の実証的な解決を目指して、本学世田谷キャンパスが立地する世田谷区尾山台地区のハッピーロード尾山台商店街に、ウェルビーイングで持続的な地域の暮らしを生み出すための実験的拠点、「おやまちウェルビーイング・リビングラボ(以下、おやまちリビングラボ)」を大学と地域との共創により開設しました。 2020年度からリビングラボ設置に向けて、リサーチや地域住民と学生とのワークショップ、建物のリノベーションを行い、並行して外部との研究プロジェクトを実験的に実施、2022年6月18日にはおやまちリビングラボ開設を記念し、本学世田谷キャンパスにてシンポジウムを開催しました。リビングラボを起点に多彩な研究活動を展開中ハッピーロード商店街に面したオープンな学外研究拠点「おやまちリビングラボ 」。地域の多様な人たちとともに、ウェルビーイングな暮らしを実現する様々なプロジェクトを展開中などを研究テーマに掲げ、地域住民や企業、医療機関、行政と共に、コミュニティマネージャーの研究や科学技術振興機構の研究プロジェクト、ウェルビーイングな道徳の授業やゲームの開発など、多岐にわたる研究や地域活動を推進しています。 大学がウェルビーイングな地域づくりに向けて、住民と技術開発を行うリビングラボを設置したことは、大きな社会的インパクトを与え、国内外複数のメディアから取材をしていただきました。現在、ウェルビーイングな商店街づくりや街の活動を積極的に行うグループが自律的に誕生するなど、すでにこのおやまちリビングラボを起点とした社会変化が起ころうとしています。

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