TCU Research Directory 2023
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石イシカワ川 亮リョウスケ佑教授82 TCU Research Directory 2023次世代太陽電池に関する研究太陽電池 / 原子層材料研究テーマキーワード理工学部 電気電子通信工学科総合研究所FUTURE-PV研究室研究室HP研究者情報最近の研究テーマ● 軽量フレキシブルなペロブスカイト太陽電池の研究開発ペロブスカイト太陽電池は、塗布製造可能な太陽電池の中で最も高い変換効率が報告されており、その潜在力は極めて高いです。フィルム型ペロブスカイト太陽電池のモジュール化技術や、軽量フレキシブルなペロブスカイト/シリコンタンデム型太陽電池の開発などに取り組んでいます。● 原子層材料を用いた究極の薄膜太陽電池の開発層数によってバンドギャップが異なることが知られる原子層材料を積層化して多接合太陽電池を作製することで、究極の薄膜太陽電池を開発しています。IoTデバイスやウェアラブルデバイス応用など多様性に適応するために軽量でフレキシブルかつ意匠性にも優れた太陽電池を目指しています。研究内容と目指すもの再生可能エネルギーとして期待されている太陽光発電システムの研究開発を行っています。具体的には、太陽光発電による発電コストを7円/kWh以下に下げるため、革新的なシリコン太陽電池開発を行うとともに、IoT向け電源として特徴ある太陽電池や光無線給電応用を目指した太陽電池などを開発し外部資金• JST未来社会創造事業「低環境負荷超高効率ペロブスカイト太陽電池の開発」• グリーンイノベーション基金事業「次世代型太陽電池の開発(サイズフリー・超薄型の特長を活かした高性能ペロブスカイト太陽電池の実用化技術開発)」ています。軽量フレキシブルな高効率太陽電池は、工場の屋根や、湾曲のある屋根やビル壁面など従来の太陽電池では設置が困難だった場所に設置可能であり、特に用地確保が難しい都市部での展開が期待されています。また、電気自動車などの移動体や飛行体など新市場への展開も期待されます。• NEDO「太陽光発電主力電源化推進技術開発(ペロブスカイト太陽電池の新市場創造に向けた高効率化材料技術と製膜技術の開発)」• 基盤研究B「原子層材料を用いた究極の薄膜太陽電池の開発」(代表)技術の特徴• 高効率シリコン太陽電池作製技術• 薄膜シリコン太陽電池作製技術技術の用途• 軽量フレキシブルタンデム太陽電池の実現• IoTデバイスの独立電源企業等との連携可能テーマ• 半導体材料全般の評価• 太陽電池の屋外発電特性評価• IoTデバイスやウェアラブルデバイスの電源としての太陽電池の開発知的財産権・関連論文情報・著書• R. Ishikawa et al., “Widegap CH3NH3PbBr3 solar cells for optical wireless power transmission application”, Appl. Phys. Lett. 117 (1), 013902 (2020)• R. Ishikawa et al., "Perovskite/Graphene Solar Cells without a Hole-Transport Layer", ACS Appl. Ener. Mater. 2(1) 171 (2019)• 石川亮佑「ペロブスカイト太陽電池の開発最前線」(分担)、“第9章 グラフェンを用いた正孔輸送層フリーペロブスカイト太陽電池開発”、シーエムシー出版、2019• ペロブスカイト太陽電池作製技術• 高品質・大面積な原子層材料の製膜• 光無線給電用受光素子• ウェアラブルデバイスの独立電源• 光無線給電システムの開発• 高品質・大面積な原子層材料の各種デバイス応用

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