TCU Research Directory 2023
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牟ムタ田 仁ヒトシ96 TCU Research Directory 2023原子力施設の外部複合ハザードリスク評価手法の開発確率論的リスク評価 / システム信頼性解析 / ハザード分析 / 原子力危機管理研究テーマキーワード准教授理工学部 原子力安全工学科原子力リスク評価研究室研究室HP研究者情報最近の研究テーマ東京電力福島第一原子力発電所事故の根本原因となった地震随伴津波事象などの外部複合ハザードを対象とした時間的空間的相互作用を考慮した確率論的リスク評価手法について研究を行っています。時系列の考慮や様々な事象間の相互作用、事故時環境が人間系に及ぼす影響、原子力関連施設を取り巻くインフラ、外部環境なども考慮した現実的なリスクを評価する論理モデルや解析モデルの開発を行っており、リスク評価におけるAIの活用についても研究しています。これらの研究成果は、原子力安全に係る意思決定、即ち国や自治体等の組織の意思決定や周辺住民の避難に大いに寄与しうると考えており、有用なリスク評価手法の開発を目指して、様々な研究機関及び産業界と連携して研究を進めています。研究内容と目指すもの原子力は、人類にとって必須のエネルギー源であり、その安全を確保する技術者、研究者の役割はますます重要になっています。当研究室では、多数の設備、機器で構成される原子力施設を外部資金• 科学研究費助成事業 「原子力プラントの内外構成要素間の相互作用を考慮したPRA手法の開発」令和元年~3年度一つのシステムとしてとらえて安全性を総合的に検討できる確率論的リスク評価の方法を活用して、複合災害も対象とした安全対策や防災対策を含む危機管理について国際的視野に立った研究を実践しています。• 国際原子力人材育成イニシアティブ事業 「原子炉及び大型実験施設等を活用した持続的な原子力人材育成拠点の構築」令和5年度技術の特徴地震、津波などの自然現象など外的脅威を含めて、原子力関連施設の安全確保の在り方を研究します。国際的な視野に立ち、原子力安全対策について考え、地球温暖化対策にも有効な原子力の利用により、総合的にリスクの小さい持続可能な社会の実現を目指します。技術の用途当研究室では、多数の設備、機器で構成される原子力施設を一つのシステムとしてとらえて安全性を総合的に検討できる確率論的リスク評価の方法を活用して、複合災害も対象とした安全対策や防災対策を含む危機管理について研究しています。企業等との連携可能テーマ• 地震、津波など不確かさの大きい自然現象を含め、外的脅威に対する安全確保の追求• 確率論的リスク評価手法を用いて、重大事故を防ぐ対策や万一の際の防災対策など、科学的に合理的な安全確保、危機管理の在り方に関する研究知的財産権・関連論文情報・著書“Recent activities in the field of Nuclear Operational Management and Nuclear Safety Engineering”, Journal of Nuclear Science and Technology, 56(5), pp. 367-368, May 2019. 『地震PRAにおける多重故障起因事象の評価手法の提案』2017年6月など  75件

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