TCU Research Directory 2023
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[ 気候風土に適合した住環境と熱的快適性の講義 ] https://yumenavi.info/lecture.aspx?GNKCD=g007906[ 出版した本のページ ] https://link.springer.com/book/10.1007/978-981-10-8465-2https://www.routledge.com/Routledge-Handbook-of-Resilient-Thermal-Comfort/Nicol-Rijal-Roaf/p/book/9781032155975[ 研究論文に関するGoogle Scholarページ ] https://scholar.google.co.jp/citations?user=uYrVzGYAAAAJ&hl=jaTCU Research Directory 2023 97日本初、オフィスの熱的快適性の適応モデルの開発建築環境 / 都市環境 / 温熱環境 / エネルギー研究テーマキーワード環境学部 環境創生学科都市環境分野 リジャル研究室(建築気候・環境適応)研究室HP研究者情報[ 研究室のホームページ ] https://www.comm.tcu.ac.jp/rijal_lab/最近の研究テーマ海外では、外気温度が高い時に執務者が高い室温を受け入れる温熱環境基準が建築設計に生かされるようになっています。日本でも室温は冬に20℃、夏に28℃と推奨されていますが、フィールド研究に基づいて検証されていません。オフィスビルにおける温熱環境の実測と執務者の熱的快適性・環境適応行動に関するフィールド研究を行い、執務者が室内環境に満足していること、快適温度に季節差があること、快適温度が外気温度に応じて変動すること、執務者が着衣量の調整・窓開閉・冷暖房使用などの環境適応行動を積極的に行っていることなどについて明らかにしました。外気温度に基づいてオフィスの温度設定を行えば、冷暖房のエネルギー使用量が削減でき、社会に大きく貢献できます。技術の特徴気候風土に適した建築・都市環境及び居住者の適応的快適性・環境適応行動に関するフィールド研究を行っており、熱的快適でエネルギー使用の少ない住環境の実現に必要なパッシブ型技術です。自然環境と調和した技術であるため、環境への負荷も少ないです。技術の用途建物の断熱気密、日射遮蔽(簾、ブラインド、グリーンカーテン)、日射利用(ソーラーパネル、蓄熱)、通風換気(窓、天窓、ソーラーチムニー)などのパッシブ型技術として利用できます。また、熱的快適性や環境適応行動は冷暖房機器などの開発にも利用できます。企業等との連携可能テーマ• 床暖房における熱的快適性のメカニズムの解明/熱的快適性の適応モデルを考慮した空調機の開発• 環境適応行動に基づく建物の自動制御システムの開発/熱的快適性や環境適応行動を考慮したHEMSの開発• オフィスにおける作業効率・快適性・満足度の評価/緑の温熱環境緩和効果のメカニズムの解明知的財産権・関連論文情報・著書• Rijal et al., Towards an adaptive model for thermal comfort in Japanese offices, Building Research & Information 45(7), 2017, 717–729.• Kubota T., Rijal H.B. & Takaguchi H., Eds. Sustainable houses and living in the hot-humid climates of Asia, Springer, 2018.• Nicol F., Rijal H.B. & Roaf S. Eds., Routledge handbook of resilient thermal comfort, Routledge, 2022.リジャル ホム バハドゥル教授

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