TCU 研究者一覧
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106 TCU Research Directory 2018相談に応じられるテーマ合理的な材料設計を指向した実構造部材環境中のセメント水和物の組織構造と力学特性の評価。地球環境問題の観点から、建築材料における産業副産物の有効利用の要求が高く、また、生産および解体コストの低減によるライフサイクルコスト削減のための建築物長寿命化が社会的に求められている。これらを実現するべく材料学的観点から研究を行い、仕上材料の劣化が鉄筋コンクリート造建築物の構造躯体の品質に及ぼす影響や長寿命を指向した超高強度コンクリート躯体の品質分析について検討を行っている。研究内容と目指すもの解体コストの増大や省資源化指向により、高度経済成長期に大量に建築された建築物を補修・改修や用途変更を行って長く供用することが求められている。既存建築物は図面がアナログ情報のみである場合も多く、私的財産のため情報共有や継承がなされないことが多い。そこで合理的な維持管理を目的とした写真計測技術によるCAD化や情報の整備を行い、経年劣化情報の記録データベース化と材料劣化モデルを取り込んだ寿命評価技術の構築に取り組んでいる。最近の研究テーマ外部資金● 科学研究費補助金 基盤研究(C)「経年劣化した鉄筋コンクリート造建築物の耐久性予測に基づく寿命制御手法の構築」,2016-2018,研究代表者● 国交省建築基準整備促進事業 「S16指定建築材料ごとに国土交通大臣が指定する日本工業規格における高強度のコンクリートの追加に関する検討」2014,分担者● 国交省建築基準整備促進事業「S14コンクリートの強度管理の基準に関する検討」2014,分担者● 科学研究費補助金 若手研究(B) 2012-2013,研究代表者,他知的財産権・関連論文情報・著書● 構造体コンクリートの品質評価、材料設計● 仕上材の劣化予測とコンクリートの耐久性評価● リサイクル材料の建築材料への利用・普及技術キーワード佐藤 幸恵 准教授サトウ サチエ建築材料工法  佐藤研究室所属研究室工学部 建築学科建築・土木建築・土木所属建築材料、建築物の長寿命化、美観性、環境負荷低減材料劣化モデルの構築および維持管理情報のデジタル化● S.Sato and Y.Masuda,Study of carbonation progress prediction on existing reinforced concrete buildings with variations in surface mortar layer,XIV DBMC, May 2017● 佐藤幸惠,閑田徹志,小島正朗,檀 康弘:高炉スラグ微粉末を使用したコンクリートの暑中期における構造体中での力学特性に関する実験的研究,日本コンクリート工学会年次論文集Vol.37, 2015.7関連論文情報● 高炉セメントまたは高炉スラグ微粉末を用いた鉄筋コンクリート造建築物の設計・施工指針(案)・同解説,日本建築学会,2017.9,共著● コンクリートの調合設計指針・同解説,日本建築学会,2015.2,共著● 建築材料新テキスト,彰国社,2014.12,共著著書構造躯体と材料劣化情報の一元化による維持保全、補修・改修計画の合理化、既存建築物の長寿命化の実現

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