TCU 研究者一覧
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TCU Research Directory 2018 109 相談に応じられるテーマ地震時の液状化や豪雨による斜面災害など、地盤に関わる災害は後を絶ちません。日本は国土の7割が山地であるため、人の住まえる土地が少なく、条件が良くない場所でも住まわざるを得ないことが原因の一つです。土地の状態を把握するために地盤調査を行い、状態が良くない場合には杭や地盤改良を施してこれを改善する。これらの技術を研究しています。研究内容と目指すもの地震時に生じる宅地の液状化は課題であるが、廉価な液状化対策工法がないために事前対策が進んでいない。そこで本研究室では、これまでに地盤中に水と空気からなるマイクロバブルを注入する工法を提案してきた。これに加えて現在は、マイクロオーダーの微粒子を地盤内に水で圧送する工法を開発している。写真は、シリカと水酸化カルシウムを超微粒子混合物が固化する様子を示したものである。地盤中にこの混合物を注入すると、砂と混合物が固結して液状化しにくくなることが分かっている。今後は、マイクロバブルと併せて、廉価な注入工法を実用化させたい。最近の研究テーマ外部資金● 科学研究費(代表2件分担多数)産学連携:土中に注入された薬液の固化メカニズムの解明等知的財産権・関連論文情報・著書● 特許第5161815号 地盤の改良工法● 特許第5227085号 地盤改良方法● 地盤調査とその応用に関する研究開発● 新しい液状化対策に関する研究開発● 新しい基礎杭の開発研究キーワード末政 直晃 教 授スエマサ ナオアキ地盤環境工学研究室所属研究室工学部 都市工学科建築・土木建築・土木所属地盤調査、杭基礎構造物、液状化対策微粒子注入による液状化対策知的財産権● 微粒子シリカと微粒子水酸化カルシウムを混合した注入材の強度評価について(土木学会論文集) 他関連論文情報● 寺本隆幸 他,建築技術,規基準の数値は「何でなの」を探る 第3巻,2015,p54-55著書

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