TCU 研究者一覧
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110 TCU Research Directory 2018相談に応じられるテーマ都市の存立に欠かせない水循環システムの効率化を基本テーマとしている。具体的には上下水道システムにおける水処理システムおよび管路システムを取り上げ、水再生利用に不可欠な膜を利用した排水処理システムの効率化、次世代型浄水システムである膜浄水技術の確立、水道水の輸送系である管路内における水質変換機構の解明などを研究テーマとしている。研究による社会貢献が基本的スタンスであり、水処理関連企業や水道事業体関連組織などとの共同研究を進めている。研究内容と目指すもの孔径0.1μm程度の膜(精密ろ過膜)を利用する排水処理技術(膜分離活性汚泥法)や飲料水製造技術(膜浄水)の運転コスト削減や省スペース化のための基礎的研究を行っている。例えば、ばっ気による膜の表面の効果的な洗浄方法の開発、膜の細孔内に蓄積する目詰まり物質の分析手法の開発などを行っている。また、実際に膜浄水技術を適用している浄水場から水道水を採取して、詳細な分析を行うなどして、膜技術の評価も行っている。最近の研究テーマ外部資金● 厚生労働科研費(2017年度~)● 科学研究費補助金一般(C)(2014年度~2016年度)● 水処理メーカー、膜製造メーカーとの共同研究多数知的財産権・関連論文情報・著書 ● 膜を利用した排水処理技術に関する実験の実施や実装置周りの流れ場の測定● 膜を利用した浄水処理技術に関する実験の実施や実装置周りの流れ場の測定● 水道配水管からの水道水中に存在する微量な懸濁物質の分析(元素分析および有機物定性分析)キーワード長岡 裕 教 授ナガオカ ヒロシ水圏環境工学研究室所属研究室工学部 都市工学科環境・エネルギー環境所属水環境、上下水道、水処理、膜分離、膜分離活性汚泥法、MBR、膜浄水、水道管路膜を利用した技術を用いた水再利用・飲料水製造● 野口、長岡他:浸漬型MBRにおける山形邪魔板を用いた曝気洗浄方式が気泡流の流れ場と膜洗浄効果に与える影響、土木学会論文集、2018(掲載決定)関連論文情報● 水環境工学(第3版)、オーム社、2014(分担執筆)● Excelで学ぶ水理学、オーム社、2005著書

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