TCU 研究者一覧
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112 TCU Research Directory 2018相談に応じられるテーマ低コスト・短時間・高品質を実現するための社会基盤施設に関わるマネジメント技術は、個々の技術を統合して最適な整備等を行う上で不可欠な技術である。なかでも特に、3次元モデリングと周辺技術からなるいわゆるBIM(Building Information Modelling)を活用した生産性の向上のためのマネジメント技術に関して研究している。調査・設計・建設・維持管理・運用等のライフサイクルにおける生産性の向上、より創造的な設計・施工の実現に、BIMや最先端のICT技術を統合し、かつそれらを有効活用できる方策を研究している。BIMが導入された場合、創意工夫によって、設計品質は格段と向上することが期待されるが、設計コストがライフサイクルコストに占める割合は高々数%である。そこで、右図のように、設計時からBIMにコスト・時間・資源を管理するマネジメントソフトを連携させる5次元BIMが実現するための契約執行のあり方、実現方策に関して研究している。このことが実現することにより建設産業のパラダイムシフトが起きることが望まれている。最近の研究テーマ研究内容と目指すもの外部資金● 日本建設情報総合センター研究助成「契約執行形態を考慮した社会基盤プロジェクトにおけるCIM活用に関する研究」(2016-2018)● 日本建設情報総合センター研究助成「社会基盤プロジェクトの計画性向上のためのBIM活用に関する研究」(2014-2016)知的財産権・関連論文情報・著書● 建設コンサルタントにおける、BIM/CIM活用に関する企業戦略立案● 建設企業における、施工に対するBIM/CIM活用に関する企業戦略立案● 自治体などの官公庁における、BIM/CIM活用を効果的に進めるための契約執行のあり方に関するコンサルティングキーワード皆川 勝 教 授ミナガワ マサル計画マネジメント研究室所属研究室工学部 都市工学科建築・土木建築・土木所属社会基盤マネジメント、契約執行、Building Information Modelling、ICT活用、生産性向上、建設生産ライフサイクル契約執行形態を踏まえた社会基盤へのBIMの有効活用● Minagawa、M. , Kusayanagi, S. , Study on BIM utilization for design improvement of infrastructure project, Procedia Engineering, Elsevier Ltd., 125, 2015, 431-437.● Someth, UK., Minagawa, M.: Roadmap for development of world heritage region of Preah Vihear in Cambodia, Journal of Construction Management and Engineering(F4), Japan Society of Civil Engineers), Vol.71, No.4, 2015, I_215-I_226.● 皆川 勝,三枝大祐,飛田雅紀,被災物撤去の効率性に及ぼす リース業者保有数を含む建設重機分布の影響, 土木学会論文集 F4(建設マネジメント), 71巻, 4号, 2015, I_85-I_95.● 皆川勝:我が国の建設マネジメントの課題に関する社会心理学的な考察, 土木学会論文集 F4(建設マネジメント), Vol.68, No.4, 2012, I_33-I_44.関連論文情報

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