TCU 研究者一覧
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TCU Research Directory 2018 113 相談に応じられるテーマ地震に代表される自然リスクに関する研究を広く行っています。工学ではリスクは確率(頻度)と影響度の積で表現することが多く、自然災害が発生する確率を過去の災害事例から統計的に求める、あるいはなんらかのモデルに基づき解析的に求めることが必要となります。近年のデータの蓄積、計算機能力の向上を踏まえてより役に立つ技術の開発を目指しています。研究内容と目指すもの統計的、あるいは解析的に斜面のハザード評価を行っています。統計的アプローチでは過去の震災による斜面崩壊のデータベースから損傷度曲線を算出する試みを行っています。解析的アプローチでは粒子法(MPS法)を用いた崩壊解析、質点解析を用いた落石解析を行っています。右図はその一例です。その他のテーマとして、リスクを活用した意思決定法であるRIDM (Risk Informed Decision Making)や情報の価値VoI (Value of Information)、災害時の避難シミュレーション、塩害劣化を対象とした既存構造物の信頼性評価などにも取り組んでいます。最近の研究テーマ外部資金● 科学研究費、受託研究等産学連携:重要構造物周辺の斜面の地震時リスク評価手法の開発 等知的財産権・関連論文情報・著書● 自然災害リスクやPRA(確率論的リスク評価)の評価● 粒子法(MPS法)や質点解析による斜面の崩壊解析● 点検データ等に関する各種数理統計手法を用いた分析キーワード吉田 郁政 教 授ヨシダ イクマサ災害軽減研究室所属研究室工学部 都市工学科建築・土木建築・土木所属確率論的リスク評価、データ同化、逆問題斜面のハザード、リスク評価● Yoshida,I. et.al, Optimal Sampling Placement in a Gaussian Random Field Based on Value of Information, ASCE-ASME Journal of Risk and Uncertainty in Engineering Systems, Part A: Civil Engineering, 4(3), 2018.9など70編程度関連論文情報

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