TCU 研究者一覧
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116 TCU Research Directory 2018相談に応じられるテーマ現在の研究内容は、①酸溶解を利用した廃コンクリートからの骨材回収技術の確立、②酸溶解を利用した既設コンクリート面の目粗し方法の開発、③微小振動計測を利用したRC内の鉄筋腐食の判定技術の開発、④ウレタンを使用した電柱の耐震補強方法の開発、などである。「コンクリートを強く、永く、安全に使う」をスローガンに、破壊力学あるいはリサイクルの観点から研究を行っています。実務に役立つ成果を得て、社会貢献を目指します。研究内容と目指すもの現在、廃コンクリートから再生骨材を回収する方法としては、ジョークラッシャーなどによる破砕があります。しかし、これは骨材自体を傷め、多くの付着モルタルを取り残してしまいます。そこで、本研究は、コンクリートがアルカリ性であることに着目し、酸性溶液による溶解から再生骨材を回収する方法を検討しています。すでに、JISのH規格(高品質)相当の再生粗骨材の回収に成功しています。最近の研究テーマ外部資金● 若手研究(B)「磁気処理およびろ過水を用いたコンクリートの諸特性」(平成16~17年)(平成17年度は辞退)● 基盤研究(C)「クローズドリサイルの実現に向けた酸溶解液選定と回収骨材品質確認」(平成25~27年度)● 基盤研究(C)「廃酸を使用したコンクリート用骨材の回収システムの検討」(平成28~30年度)知的財産権・関連論文情報・著書● 再生骨材の製造・利用、目粗し面の表面粗さの評価、鉄筋の電食試験などキーワード栗原 哲彦 准教授クリハラ ノリヒコ災害軽減研究室所属研究室工学部 都市工学科建築・土木建築・土木所属再生骨材、密度、吸水率、表面粗さ、付着強度、鉄筋腐食量、腐食ひび割れ、硬質ウレタン、炭素繊維酸溶解を利用した廃コンクリートからの骨材回収技術の確立● 「既設構造体のコンクリート増厚工法を想定した化学目粗し法の付着特性」、構造工学論文集、Vol.64A、pp.658-665、2018年3月関連論文情報

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