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120 TCU Research Directory 2018相談に応じられるテーマ海岸工学、特に沿岸域で生じる自然災害に関する研究に取り組んでいます。津波や高潮などの災害を主な対象として、世界各地でこれまでに生じてきた災害事例の分析をベースに、地域ごとの災害に対する脆弱性や被害の発生メカニズムについて、数値シミュレーションや水理模型実験等を用いて分析を進めています。また、災害時の避難行動に関する分析も進めています。さまざまな研究をとおして沿岸域で生じる自然災害に関する理解を深め、災害リスクの軽減とよりよい沿岸域の利用に貢献することを目指しています。研究内容と目指すもの人口の増加や開発、海面上昇や海岸侵食、海岸保全施設の老朽化など、沿岸域で生じるさまざまな変化は災害リスクの変化にリンクしています。ベトナム、インドネシア、チリなど、さまざまな国の沿岸域において実施した現地調査をとおして得られた知見をもとに、沿岸域の津波や高潮に関する災害リスクの上昇につながる要因を分析しています。地域ごとに異なるさまざまな背景を理解することが、より効果的な対策の立案につながっていくと考えています。最近の研究テーマ外部資金● 日本学術振興会、科研費・若手研究（B）「地域における津波避難基礎力の評価と改善に関する研究」（2016.4-2018.3）知的財産権・関連論文情報・著書● 三上ら、2016年11月22日福島県沖地震における津波避難に関する一考察―宮城県塩釜市の聞き取り調査より―、自然災害科学、Vol.36、No.1、2017、pp.43-50● Mikami, T. et al., Storm Surge Heights and Damage Caused by the 2013 Typhoon Haiyan along the Leyte Gulf Coast, Coastal Engineering Journal, Vol.58, No.1, 2016, 1640005 (27 pages) DOI:10.1142/S0578563416400052● Mikami, T. et al., Tsunami Vulnerability Evaluation in the Mentawai Islands Based on the Field Survey of the 2010 Tsunami, Natural Hazards, Vol.71, No.1, 2014, pp.851-870 DOI:10.1007/s11069-013-0936-z● 数値シミュレーションや水理模型実験を用いた沿岸災害の再現や予測● 地域ごとの歴史災害の分析や沿岸災害に対する脆弱性や災害リスクの評価● 地域ごとの沿岸災害時の避難に関する問題や避難行動に関する分析キーワード三上 貴仁 准教授ミカミ　タカヒト水圏環境工学研究室所属研究室工学部 都市工学科建築・土木建築・土木所属海岸工学、水理学、自然災害、防災・減災、災害リスク、津波・高潮、避難沿岸域の変化と津波や高潮に関する災害リスク雑誌論文● Mikami, T., What Makes People Evacuate? - Triggers for Tsunami Evacuation, 9th International Conference on Coastal and Port Engineering in Developing Countries, (2016)学会発表