TCU 研究者一覧
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TCU Research Directory 2018 133 相談に応じられるテーマ通信路符号化は、通信路で誤りが生じても受信側が復号化によってこれを訂正し、正しいディジタル情報の伝達が行われるようにする技術である。この分野の中で「帰還通信路を併用した復号化において、計算量を削減する方式の提案と精密な評価」「LDPC符号などのスパースなパリティ検査行列を有する符号化、木構造・トレリス構造を有した符号化に対する効率的な復号法の提案」を研究テーマとしており、ディジタル情報の信頼性をできるだけ少ない労力で達成することを目指している。研究内容と目指すもの最尤復号法は理論的に復号誤り確率を最も小さくする復号法であり、この復号法に帰還通信路を併用することによって、同等の信頼性を保ちながら計算量を低減させることが可能となる。このような復号法に最近の数学的手法を適用し、精密な誤り確率の評価について研究を行っている。また、LDPC符号や畳込み符号の復号法において、計算量やディジタル回路を簡略化するための近似アルゴリズムについて研究を行っている。最近の研究テーマ外部資金● 日本学術振興会 科学研究費助成事業(科学研究助成基金助成金)17K00020 平成29年度 基盤研究(C) 「線形符号・LDPC符号を用いた判定帰還方式における誤り指数と計算量の削減について」 知的財産権・関連論文情報・著書● ディジタル通信の信頼性向上ために用いる誤り訂正符号化の方式とその性能評価● ストレージの信頼性向上のために用いる誤り訂正符号化の方式とその性能評価キーワード新家 稔央 講 師ニイノミ トシヒロ応用数理研究室所属研究室知識工学部 情報科学科情報・通信情報所属ディジタル情報の高信頼化、誤り訂正符号、符号理論、情報理論、復号誤り確率、計算量帰還通信路を併用した復号法とその精密な評価● T. Niinomi, H. Yagi and H. Hirasawa, On the DS2 bound for Forney’s generalized decoding using non-binary linear block codes,IEICE Trans. FundermentalsVol.E101-A,No.8,Aug. 2018.● 新家,八木,平澤,”,Forneyの最尤復号法の一般化におけるShulman-Feder上界式の精密化,電子情報通信学会和文論文誌A, Vol. J98-A, No.12, 2015年12月.● 萩間,新家,桑子,横山,”BattailのSOVAに対する精密化について,”電子情報通信学会和文論文誌A, Vol.J93-A, N0.10, 2010年10月.● 斎藤,新家,浮田,松嶋,平澤,”2-レベル不均一誤り訂正符号の線形計画限界,”電子情報通信学会和文論文誌A. Vol.J100-A, No.9, 2017年9月 など.関連論文情報

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