TCU 研究者一覧
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154 TCU Research Directory 2018相談に応じられるテーマ生物は、形態や生態などを変化させることにより地球の様々な環境に適応している。この様々な環境における生物の適応様式を明らかにすることは、生物の多様化の歴史を紐解くだけではなく、現在の人間活動を中心に形成される環境に対しても、自然の在り方や環境の修復方法に関して何らかのヒントが得られると考えられている。そのために本研究室では、自然環境から都市環境まで幅広い生物の研究を行うことにより、人と自然の共生に関する考えをまとめ、今後予想される都市の発展や環境変動に対して自らの自然に対する考えに自信をもつことを目指している。研究内容と目指すもの近年の都市開発に伴う自然環境への圧力は、これからの自然生態系のあり方を含めて多くの問題が生じる結果となっている。そこで研究室では、多摩川や等々力渓谷といった身近な自然環境から国内の様々な地域における環境問題を題材に、生態学や分類学といったマクロな現地調査から形態学から分子系統学といったミクロな実験を通して、現状の記載を行うだけではなく、今後予想される環境変化に対する生物の動態変動の予測を行っている。最近の研究テーマ外部資金● 基盤研究(C)「渓流沿いおよび蛇紋岩地における植物の環境適応プロセスの解明」(H30-H32)● 基盤研究(B)「根圏における植物―微生物の共生関係が植物―植食生昆虫の進化に与える影響の解析」(H29-H31)● WEC応用生態学研究助成「ダムによる水量調節が河川沿いに生育が特化した植物の生育に与える影響の評価」(H27-H28)● 基盤研究(C)「渓流沿いと蛇紋岩地の狭葉化は相同か?:異なる環境での類似形質の進化過程の解明」(H25-H27)知的財産権・関連論文情報・著書● Kukemawa Y、Fukuda T、以下省略、Morphological and molecular analyses of Bandona boninensis (Arachnida: Opiliones: Assamiidae) in the Bonin (Ogasawara) Island、Ogasawara Research、査読有、Vol.43、2017、1-17● Kumekawa Y、Fukuda T、以下省略、A new form of Aster hispidus Thunb. var. leptocladus (Makino) Okuyama, f. tubuliflorus Y. Kumekawa, J. Yokoy. & T. Fukuda (Asteraceae)、Journal of Japanese Botany、査読有、Vol.92、2016、49-51● Kumekawa Y、Fukuda T、以下省略、Molecular phylogeny of Kilungius insulanus (Arachnida: Opiliones: Epedanidae) in Amami-Oshima Island and Okinawa Island、Edaphologia、査読有、Vol.96、2015、1-7● Hayakawa H、Fukuda T、以下省略、Local variation of leaf morphology in Bulbophyllum drymoglossum (Orchidaceae)、Environment Control in Biology、査読有、Vol.52、2014、241-247● 植物の種類や名前を含めた自然環境一般について● 緑化などの環境修復について● 保全を中心とした自然環境維持についてキーワード福田 達哉 教 授フクダ タツヤ生命科学研究室所属研究室知識工学部 自然科学科ライフサイエンスアグリ・バイオ所属生物多様性、環境適応、環境保全、分類学、生態学生物の多様化および適応過程の解析関連論文情報

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