TCU 研究者一覧
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TCU Research Directory 2018 177 相談に応じられるテーマある場所に緑を定着させるためには、地表面の安定と植物の生育基盤である土壌の確保、そして使用する植物の選定と植栽後の管理技術が必要である。そのための調査技術、風食防止(風による地表面の浸食)技術の開発を主な研究内容とする。特に、乾燥・半乾燥地域(沙漠や沙漠化地域)、火山、山地災害、沿岸域特有の災害、都市の屋上や壁面など、緑が劣化したり希薄な場所において、樹林を含む緑の植栽基盤である土壌の確保と緑を修復・再生・創出するための手法に関する研究を目指している。研究内容と目指すもの東日本大震災で大きな被害を受けた海岸防災林の修復、南海・東南海地震による津波の発生が懸念される西南日本沿岸域における海岸防災林の創生技術の開発、海岸砂地など植生が定着しにくい立地における飛砂防止や海浜生態系にも配慮した緑化技術(Eco=DRR)の開発を行っている。外部資金● 岩手県宮古市:「岩手県宮古市かわい木の博物館」における調査・研究● 横浜市:「森の楽校」● 小田原市:「小田原森里川海インキュベーション事業」知的財産権・関連論文情報・著書● 野外における植生や土壌の調査と解析技術● 風食防止のための樹林造成・緑化技術● 乾燥・半乾燥地域における防護林造成技術キーワード吉﨑 真司 教 授ヨシザキ シンジ生態環境分野 吉崎研究室(緑地環境システム)所属研究室環境学部 環境創生学科環境・エネルギー環境所属環境緑化、乾燥地緑化、海岸防災林、Eco-DRR ● 吉﨑他(2017)湘南海岸における砂防柵の設置による微地形と風環境の変化が飛砂害に及ぼす影響、日本緑化工学会誌、第42巻第1号.● 中島・吉崎(2016)愛知県渥美半島堀切海岸における広葉樹海岸林の主組成及び分布パターン、日本緑化工学会誌、第42巻第1号、92-97pp.関連論文情報● 最新環境緑化工学(2007)● 風に追われ水が蝕む中国の大地-緑の再生に向けた取り組み(2011)、学報社● 環境緑化の事典(2012)朝倉書店● 樹木医の手引き(2014)日本緑化センター著書最近の研究テーマ災害に強く生態系にも配慮した海岸防災林の造成技術に関する研究

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