TCU 研究者一覧
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TCU Research Directory 2018 181 相談に応じられるテーマ河川流域から市街地の街区まで、都市の水平的・垂直的な緑地の分布・構造を、リモートセンシングとGISを活用して広域的にモニタリングし、都市の水循環と生物生息環境のつながりの視点から、緑地や地域景観の環境機能を評価・情報化します。これによって、生態系を活用した防災・減災、生態系ネットワークの形成、コミュニティによる緑地活用等、都市における緑地計画の策定を支援します。とくに、雨水浸透・貯留に寄与する緑地の配置や、水・土・緑の一体的な環境改善など、水循環と生態系の視点からのグリーン・インフラ形成に貢献していきます。研究内容と目指すものタイ・バンコク近郊の工業団地周辺において、水田環境や未利用の空地を保全・活用した洪水対策に取り組んでいます。従来のハード施設による洪水対策に加え、地盤高を指標としたゾーニングや水調整空間のデザインによって、湿地の生態系と、人々と運河との文化的な関わり合いを保全しながら、気候変動に適応していくための土地利用のあり方を検討しています。「Eco-DRR」(生態系を活用した防災・減災)を、タイから発信していきます。外部資金● 公益財団法人大林財団「タイ・バンコク近郊における残存水田農家の営農継続に向けた協働水管理施策に関する研究」(H30)● (株)東急不動産R&Dセンター「広域渋谷圏における建物緑化による生態系ネットワーク効果の検証・評価」(H29-H30)● 公益財団法人旭硝子財団「バンコク近郊工業団地立地地域における洪水・渇水適応策としての水・土地利用の統合的シナリオ・プランニング」(H28-H29)他知的財産権・関連論文情報・著書● 特許第5553186号「生態系ネットワーク評価方法及びその方法を用いた生態系ネットワーク評価システム」(発明者のみ)  他● 流域・地域の特色を活かしたグリーン・インフラの創出や活用、そのための緑地のモニタリング・評価● 都市の水循環と生態系ネットワークに資する緑地計画や景観計画の策定● 市街地や住宅地の緑のリニューアルや新たな環境機能の創出、民有地における地域環境配慮効果の評価  などキーワード横田 樹広 准教授ヨコタ シゲヒロ生態環境分野 横田研究室(都市生態計画)所属研究室環境学部 環境創生学科環境・エネルギー環境所属緑地計画、生態系を活用した防災・減災(Eco-DRR)、グリーン・インフラ、生態系ネットワーク、流域管理東南アジア都市近郊の湿地生態系を活用した洪水適応知的財産権● 横田樹広、河川上流域丘陵地の団地外構植栽基盤における雨水保持特性の評価、土木学会、(2018)  他関連論文情報● 横田樹広 他著・石谷正宇 編、北隆館、環境アセスメントと昆虫( 環境Eco選書)、 2012、141-181 他著書最近の研究テーマ

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