TCU 研究者一覧
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TCU Research Directory 2018 189 相談に応じられるテーマ動脈産業と静脈産業における技術革新が循環型社会にとっては重要なことと考え、静脈産業の技術革新を管理会計システムによって支援し、資源が循環する社会への貢献をします。具体的には、管理会計ツールを用いて、生産工程の改善箇所の特定と、定期的な改善会議を実施し、廃棄物削減と製品増加につなげます。また、当該企業が自発的・継続的な改善活動を行うためのツールを、現場管理者と協同で研究し、生産活動を支援します。なお、熊本地震の教訓から課題「企業と地域コミュニティとの共助に資するBCP(事業継続計画)とCCP(地域継続計画)」も研究しています。研究内容と目指すもの研究課題「使用済自動車由来の樹脂リサイクルを実現するための、樹脂の選別・洗浄・破砕に係る技術の開発」では、MFCA(Material Flow Cost Accounting)を使用して、使用済み自動車由来の樹脂部品を樹脂原料として再資源化を行う生産工程の改善箇所を特定するためのデータを集計・提示し、生産方法・設備の改善を実施しました。また、継続的な改善活動の実施を支援し、廃棄物の発生量を減少させ、製品の生産量を増加させることができました。最近の研究テーマ外部資金● 拓南商事株式会社「使用済み自動車由来の廃ガラス再資源化に関する研究」(H30.4-H31.3)● 株式会社鈴木商会「リサイクル産業における生産工程の改善、ならびにマネジメント・コントロールの機能に関する研究」(H30.4-H32.3)● メーカー「アジア諸国の二輪車を中心とした自動車の実態調査と廃車予測関する研究」(H30.4-H31.3)● 科学研究費助成事業 基盤研究C 「動脈産業と静脈産業のパートナーシップに関する研究:自動車の環境配慮設計を題材に」(H28.4-H32.3)知的財産権・関連論文情報・著書● 木村眞実、他、管理会計・原価計算手法によるリサイクル工程の技術開発に関する研究 :ELV由来の樹脂を対象として、廃棄物資源循環学会研究講演集、査読有、27巻、pp.183-184● 木村眞実、他、自動車リサイクル工程における製造原価と易解体設計に関する研究、廃棄物資源循環学会研究講演集、査読有、27巻、pp.185-186● 木村眞実、他、沖縄県における使用済み自動車由来の樹脂リサイクル手法の開発、査読無、自動車技術会2017年春季大会学術講演予稿集、pp.2470-2471● 木村眞実、他、ELV由来プラスチックのMFCAによるリサイクル工程の経済評価、査読無、自自動車技術会2016年フォーラム、pp.11-16● 生産工程の改善を実施したい組織に対して、改善箇所がどこにあるのかを特定するためのデータを集計・提示します。● 継続的な改善活動を実施したい組織に対して、対象組織に合致する改善活動の実施方法を管理者と協同で研究開発します。● 現状把握や新規工程の構築を検討する企業に対して、生産工程のフローを物量情報と金額情報とで見える化を行います。キーワード木村 眞実 准教授キムラ マミ管理会計システム所属研究室環境学部 環境マネジメント学科基礎研究社会科学所属管理会計システム、改善活動、静脈産業、MFCA(Material Flow Cost Accounting)、使用済み品のフロー管理会計ツールのMFCAによる生産工程の改善雑誌論文● 木村眞実、白桃書房、静脈産業とマテリアルフローコスト会計、2015、236著書

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