TCU 研究者一覧
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TCU Research Directory 2018 197 相談に応じられるテーマ情報技術を活用して社会をより楽しく心豊かにするために、今どんなメディアやサービスが必要か、その開発のために市民と専門家がどう協力したらいいかを考えます。学校や行政、市民活動の方々と一緒に「現場」で活動をサポートし、実証的なデータを踏まえて研究するのが特色です。最近の主なテーマには、クラウドファンディングと地域コミュニティ、実践的メディア活動や総合学習のデザイン、市民参加の科学コミュニケーション などがあります。研究の過程で社会についての多様な調査技法の適切な運用や新しい手法についても検証していきます。研究内容と目指すもの最近の主なテーマは以下の通り。①クラウドファンディングの実態と課題の分析:提案者、支援者、サイト運営者という立場の異なるアクターに対してそれぞれ調査を実施し、それが地域活性化に果たす機能についての分析 ②地域メディア活動支援:子どもたちの地域メディア実践の継続的な支援・調査 ③情報システムへのユーザ参加研究:情報システムの設計で不可欠なユーザ要求に伴う諸課題について実証的データを踏まえて分析・検討。最近の研究テーマ外部資金● 2016-19 基盤(C)代表「地域コミュニティに対するクラウドファンディングの複合的影響の研究」● 2012-14 基盤(C)代表「地域の独自性を社会的に構築する文化実践としての市民デジタルアーカイブ研究」● 2013-15 基盤(B)分担「生物多様性保全を目的とした国際・国内連携による新たな市民科学の確立と環境教育実践」● 2011 大川情報通信基金研究助成(代表)「拡張現実(AR)技術を媒介とするユーザ・インタラクションについての研究」  など。知的財産権・関連論文情報・著書● 中村雅子(2018)「まちを語る主体を編み上げる:市民デジタルアーカイブ活動の生成,維持,変容の検討」社会情報学,第6巻2号, 31-47● 中村雅子(2017)「東日本大震災後の中学生の防災関連意識の変化および防災学習プログラムの継続を可能にする学習環境デザインへの知見」自然災害科学, Vol.36, No.1, 87-107 Sakurai, R., H. Kobori, M. Nakamura, & T. Kikuchi. (2015). "Factors influencing public participation in conservation activities in urban areas: a case study in Yokohama, Japan." Biological Conservation 184: 424-430.● 中村雅子(2010)「情報システムデザインへの市民参加の意義と可能性-ウェブ情報共有システムNOTAの運用開発を事例として-」社会情報学研究,第14巻第2号, 99-114● まちづくり、地域コミュニティの施策の立案・分析・支援● 企業や団体への情報システム導入時の適切な施策の立案・分析・支援● ソフトウェア開発のためのユーザ参加方法の検討キーワード中村 雅子 教 授ナカムラ マサコ中村[雅]研究室(参加デザイン)所属研究室メディア情報学部 社会メディア学科基礎研究社会科学所属地域情報化、情報システム、メディア活動、地域連携 学習環境デザイン、防災教育地域・コミュニティでの情報技術の分析・支援関連論文情報● (共著)『科学技術実践のフィールドワーク:ハイブリッドのデザイン』せりか書房 2006  など。著書中学校での防災総合学習サイエンスカフェの様子

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