TCU 研究者一覧
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202 TCU Research Directory 2018相談に応じられるテーマインターネット、選挙、世論、報道の4つのキーワードを中心に、メディアの報道を計量的に分析する。メディアに登場する、人物、組織を計量的に分析し、可視化することによって、社会の現状と変化を予測する。主に取り組んでいる研究テーマは、(1)日韓関係に与える空気の影響、(2)韓流ファンの現状分析、(3)嫌韓本の分析などがある。これらの研究は、テキスト分析、内容分析、アンケート、インタビューの手法を用いる。分析結果によって、社会的争点と国際関係に与える世論とメディアの影響とそのメカニズムを明らかにすることを目指す。研究内容と目指すもの本研究は、国交正常化以降半世紀が過ぎたにもかかわらず日韓関係が改善されていない理由として両国社会の「空気」に着目し、その現状と醸成メカニズムを明らかにすることが目的である。そのために、韓国社会にも空気的現象が存在していることを、専門家インタビューやメディアの報道分析を通じて明らかにする。また、日韓でアンケート調査を行い、空気の存在を把握し、その結果を踏まえて、空気を消す「水差し機能」の可能生について検討する。最近の研究テーマ外部資金● 「日韓関係に与える空気の影響」、基盤研究C、2018年〜2020年、研究代表者● 「歴史認識・領土問題を巡る世論とメディア環境に関する学際的日韓比較研究」、基盤研究B、2015年〜2018年、研究分担者● 「インターネット選挙運動に関する日米韓台比較研究」、基盤研究B、2014年〜2017年、研究分担者知的財産権・関連論文情報・著書● 報道の情報源の分析● 報道における企業のイメージ分析● 韓流ファンの分析キーワード李 洪千 准教授リ ホンチョン李研究室(インターネットとマス・メディア)所属研究室メディア情報学部 社会メディア学科基礎研究社会科学所属世論と空気、韓流、政治コミュニケーション、インターネット選挙運動日韓関係に与える「空気」の影響● 李洪千(2017), 「出版メディアと排外主義: 嫌韓本の分析を中心に」、『情報メディアジャーナル』、Vol.18, pp.109-118関連論文情報● Shoko Kiyohara, Kazuhiro Maeshima, Diana Owen, Morihiro Ogasahara, Tetsuro Kobayashi, Hongchun Lee, Boyu Chen ,2017. Internet election campaigns in the United States, Japan, South Korea and Taiwan. Palgrave macmillan● 天児 慧 ・李鍾元(編),李 洪千他(2016), 「東アジア 和解への道――歴史問題から地域安全保障へ」、岩波書店著書

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