TCU 研究者一覧
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TCU Research Directory 2018 225 相談に応じられるテーマコミュニティ形成を通じた都市の生活価値の創出を目指して研究に取り組んでいます。社会的孤立が進行し地域課題が複雑化した現代社会では、生活者一人一人にフォーカスする従来型マーケティングではなく、つながりの形成によって自由で安心な生活環境が自己生成的に創発される「コミュニティプラットフォーム」の概念が決定的に重要になります。社会学のコミュニティ論や相互作用論をベースに、システムデザインやサービスデザインの分析・価値創造手法を駆使して、都市の現代的課題に対応するコミュニティマネジメントの手法を探求しています。研究内容と目指すもの実際のフィールドでの多様なステークホルダーとのプロジェクトを通じて実証的にコミュニティプラットフォームの設計手法を検証し、社会的創発の理論を研究しています。地域の居場所やコミュニティづくりの実証研究(港区芝、世田谷区尾山台、神奈川県湯河原町、山形県置賜地方)、集合住宅のコミュニティ形成過程の研究(世田谷区・中町、徳島県神山町)のほか、well-beingをテーマにしたコミュニティにおける情報技術開発ガイドライン研究を実施しています。最近の研究テーマ外部資金● JST / RISTEX「未病に取り組む多世代共創コミュニティ形成と有効性検証」● JST / RISTEX「日本的well-beingを促進する情報技術ガイドラインの策定と普及」● 科研費「因果関係確率数理分析を用いた公共価値指向地域活性化団体の定量的政策評価法の開発● 科研費「移住者住宅のサードプレイスを活用した対話促進型コミュニティデザインの有効性検証● 東急不動産ホールディングス「世田谷区中町5丁目シニア住宅におけるカレッジリンクに関する研究」知的財産権・関連論文情報・著書● 「音響変換装置」特願2009-275286(2009年)● 地域の居場所やリビングラボなど、コミュニティプラットフォームの実践的研究・実装にあたってのコンサルティング● 居住者やユーザーコミュニティの評価検証、各種コミュニティデザイン事業の設計・実施・評価● ウェルビーイング・ワークショップなどによる地域コミュニティやプロジェクトチーム形成、技術開発の支援● 地域や施設におけるコミュニティマネージャーの業務評価、サービスデザイン分析、育成キーワード坂倉 杏介 准教授サカクラ キョウスケコミュニティマネジメント研究室所属研究室都市生活学部 都市生活学科基礎研究複合領域/社会科学所属コミュニティマネジメント、協働プラットフォーム、地域の居場所、ワークショップデザインコミュニティマネジメント手法の総合的研究知的財産権● 坂倉杏介他(2013)「『共同行為における自己実現の段階モデル』による『地域の居場所』の来場者の行動分析:東京都港区「芝の家」を事例に」、『地域活性研究』Vol.4● 坂倉杏介(2017)「『ご近所イノベーション学校』のプラットフォームデザイン 地方創生に向けたこれからの都心型コミュニティのありかた」『SFC JOURNAL』、Vol.16、 No.2 ほか関連論文情報● 秋田光彦、坂倉杏介(2015)『生と死をつなぐケアとアート―分かたれた者たちの共生のために』、生活書院 ほか著書

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