TCU 研究者一覧
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242 TCU Research Directory 2018相談に応じられるテーマ日本の神話の再話作品の分析を通し、就学前・就学後の各発達段階にあった再話のあり方や保育・教育への生かし方について考えている。特に、小学校国語科教育においては、教育素材としての日本の神話の理解や扱い方が定まっているとは言いがたい状況にある。発達を意識した作品論の立場から、幼年期の子どもにとっての日本の神話に親しむことの意味意義について整理することを目指している。研究内容と目指すもの小学校国語科教科書に掲載されている 「いなばのしろうさぎ」 「やまたのおろち」 再話作品、 ならびに同じ物語を再話した幼年向け絵本等について、作品論の立場から分析し各物語の特徴を明らかにした。さらにその結果を踏まえて、発達段階にふさわしい作品の選び方、扱い方のポイントについて考察し、作品評価を試みた。現在は、以上の結果を基に、保育者・教育者が伝統的言語文化と関わる文学作品を扱う際に押さえておくべきポイントの整理に取り組んでいる。保育や教育における具体的な指導法ではなく、その基盤となる素材作品の把握はどのようであるべきかについて考えている。最近の研究テーマ外部資金知的財産権・関連論文情報・著書● 保育・幼児教育における絵本の選び方・扱い方● 親子で楽しむ絵本の世界● 絵本を文学作品として読むキーワード原田 留美 教 授ハラダ ルミお話遊び、言語表現研究室所属研究室人間科学部 児童学科基礎研究人文学所属昔話、神話、伝説、絵本、ファンタジー文学、お話遊びの指導法古事記神話の幼年向け再話の研究● 原田留美「紙芝居のテキストの特徴―物語の魅力を伝える読み聞かせのために知っておきたいこと―」『新潟青陵大学学会誌』11巻1号 13-23頁 2018年3月 査読あり● 原田留美「言葉指導法」(岩崎保之編『教育・保育の基礎を学ぶ』97-106頁)国際文献社(2018)● 原田留美「地域・地域産業の再構築への道を照らすもの」『日本児童文学』62巻4号 46-49頁 2016年7月関連論文情報● 原田留美『古事記神話の幼年向け再話の研究』おうふう(2017)287頁● 原田留美『保育学生のための実践国語表現』おうふう(2008)70頁著書

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