TCU　研究者一覧

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TCU Research Directory 2018 267 相談に応じられるテーマ自然界の四つの基本的な力の一つである「強い相互作用」は原子核の中で働いていますが、完全には解明されていません。原子核の性質を詳細に調べて「強い相互作用」を完全な理解を目指します。そのために、理化学研究所などの重イオンビーム加速器施設で国内・国外の大学や研究機関と共同実験を行います。原子核同士を衝突させることで自然界に存在しない不安定な原子核ビームを生成し、そこから放出されるベータ線やガンマ線を観測することで、不安定原子核の性質を調べます。さらに、将来的にはナノの百万倍小さなフェムトメートルの世界でのテクノロジー開発を目指します。研究内容と目指すもの宇宙が誕生して以来、不安定原子核の反応を経由して重たい元素が合成されてきました。私たちの体や地球を構成している元素が宇宙のいつ・どこで合成されたのかはまだ完全には解明されていません。そこで、原子核の魔法数と呼ばれる特定の数で極端に原子核が安定になる特徴に注目して、不安定原子核での魔法数の発現や消失の謎を実験によって解明し、宇宙の歴史を解き明かします。最近の研究テーマ外部資金● 研究活動スタート支援「核子-核子散乱のアイソスピン非対称性を利用した中性子スキン厚の系統的研究(代表)」(H.23-H24)● 基盤研究(A)「Ni同位体の中性子スキン厚に関する研究(分担)」（H.24-H.27）● 基盤研究(B)「反応断面積によるアイソマー状態の核半径測定法開発とその宇宙物理学への応用(分担)」(H.28-H30)● 若手研究(B)「超許容純フェルミ型ベータ崩壊分岐比の精密測定システム開発(代表)」(H.29-H31)知的財産権・関連論文情報・著書● 物理学全般（特に、宇宙・原子核・素粒子）● 加速器や粒子線治療● 放射線計測器やデータ収集システムキーワード西村 太樹 准教授ニシムラ　ダイキ実験原子核物理研究室所属研究室共通教育部 自然科学系基礎研究数物系科学所属原子核、実験、放射線計測、ＲＩ、加速器、物理学、力学、電磁気学、熱・統計力学、量子力学、相対性理論、宇宙元素は宇宙のいつ・どこで合成されたのか● D.Nishimura et al., “Beta and gamma decays of Jπ = 1+, 24mAl state,” Eur, Phys, J. A 47, 155(2011).● D. Steppenbeck, ..., D. Nishimura et al.,“Evidence for a new nuclear ‘magic number’from the level structure of 54Ca,” Nature, 502, 207 (2013).● D.T. Tran, ..., D. Nishimura, et al., “Evidence for prevalent Z = 6 magic number in neutron-rich carbon isotopes,” Nature Communications, 9, 1594 (2018). ● S. Michimasa, ..., D. Nishimura, et al., “Magic Nature of Neutrons in 54Ca: First Mass Measurements of 55-57Ca,” Phys, Rev. Lett., 121, 022506 (2018).など審査あり学会等の報文 65件、国際会議論文22件雑誌論文加速器実験で用いるシンチレータ(蛍光物質)。実験では放射線がシ ンチレータを通過した際に発生する微弱な光を検出する。