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282 TCU Research Directory 2018相談に応じられるテーマ欧米とは異なる社会・文化を築いてきた日本人は欧米のメンタリティを理解する糸口として、欧米の社会・文化における歴史・実態を学ぶことが重要であると考える。私は特に英語の起源となっているイギリスを中心とした西ヨーロッパを研究対象としている。この学問分野を非欧米人が研究することで欧米の社会・文化に対する独創的な観点や問題点を見出せると考えている。研究内容と目指すもの文献比較によって、中世イングランドおよび中世アイスランドにおける言語、文化、社会等がどのように構成されてきたのか、についての研究に取り組んでいる。現在は、元来ゲルマン民族であったイングランド人が残した以前のゲルマン民族的異教文化や慣習についての文献を調査している。今後、これらの文献をまとめたうえで、イングランド人のアイデンティティの一要素にこうした文化が関係していることを突き止めたい。最近の研究テーマ知的財産権・関連論文情報・著書● (イギリスを中心とした)中世ヨーロッパの歴史・文化・言語について● 英語の歴史の変遷について● 英語学習全般についてキーワード和田 忍 講 師ワダ シノブ外国語和田研究室所属研究室共通教育部 外国語共通教育センター基礎研究人文学所属中世ヨーロッパの歴史・文化(主にイギリス)、英語史、古英語文学、古アイスランド語文化中世イングランド、中世アイスランド言語・文化・社会● 「A Study of the Portrait of Icelandic Conversion in Njáls saga and Kristni saga 」2008年『日本アイスランド学会会報』第28号、日本アイスランド学会、35-46ページ● 「Traces of Germanic Paganism and Custom in Anglo-Saxon England in Comparison of Old English and Old Icelandic」2014年、International Workshop: OLD ICELANDIC TEXT IN MEDIEVAL NORTHERN EUROPE Proceedings, pp.23-34● 「アルフリッチ『聖人伝』の「呪術について」の説話における異教徒をめぐって」2015年、『人文研紀要』2015年度 第81号、中央大学人文科学研究所、269-92ページ関連論文情報● 『新たな異文化解釈』第1章「アルフリッチのゲルマン的異教に対する態度―古英語説教「異教の神々について」を読み解く」共著、2013年、松柏社、2-21ページ著書外部資金

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