TCU 研究者一覧
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36 TCU Research Directory 2018相談に応じられるテーマ交通事故のうち自動車事故の件数は最も多く、より安全で快適な社会の実現のためには死傷者の低減が重要となります。近年、高齢者社会および省エネ社会への対応として、車体構造の大幅な軽量化や超小型モビリティと呼ばれる新しい車両が開発されており効率的な衝突安全性の確保が必要となります。乗員傷害について縮尺模型実験およびシミュレーションの両面から検討を行い再現性の高い安全機構の検討を進めます。車体構造の力の伝達を定量的に評価する手法を用いた、安全な車体構造の開発を目指して高い衝突安全性の達成を目指しています。研究内容と目指すもの構造内部の荷重伝達を知り、高剛性化を果たした理由を明示するために、荷重伝達Ustar(U*、ユースター)による検討が行われています。ここでは車体内部の荷重伝達の理解に基づく検討として車体全体の適否を一言で示すことを検討しました。局所的検討から全体的傾向を把握し、さらには車体全体を一つの指標で示す手法の検討を行いました。最近の研究テーマ外部資金知的財産権・関連論文情報・著書● 特許権、特許第4310501号、荷重伝達経路法に基づく数値構造解析装置● 特許権、特許第4572310号、構造解析数値計算装置● 特許権、特許第5698047号、荷重伝達経路探索装置● 曲げ負荷や衝突荷重が加わったときの車体構造の荷重伝達の把握および構造改善の検討● 縮尺模型およびシミュレーションを用いた衝突時の乗員傷害に関する検討● 衝突シミュレーションを用いた車体変形の抑制および乗員傷害の低減に関する検討キーワード櫻井 俊彰 准教授サクライ トシアキ機械力学研究室所属研究室工学部 機械工学科機械機械所属荷重伝達、車体構造、衝突安全性、乗員傷害、有限要素法、構造解析、衝突解析、振動解析、機構解析、構造最適化乗用車車体の荷重伝達に関する2次元散布図と包絡線知的財産権● 田中要,大賀涼,櫻井俊彰,槇徹雄、防護柵衝突時の車両速度推定に関する研究、日本交通科学学会誌、査読有、Vol.16,No.1,18-26 https://doi.org/10.24597/jcts.16.1_18● 櫻井俊彰,河内茂紀,槇徹雄,一杉正仁、軽自動車の側面衝突事故におけるFar-side乗員の傷害発生メカニズムの検討、日本交通科学学会誌、査読有、Vol.14, No.3, 15-25 https://doi.org/10.24597/jcts.14.3_15● 南部佑太, 水野泰介, 高橋邦弘, 大宮正毅, 漆山雄太, 内藤正志, 小林広和, 槇徹雄, 櫻井俊彰、荷重伝達Ustar計算に基づく統計量と乗用車車体剛性との関連、自動車技術会論文集、査読有、45巻2号,343-348 https://doi.org/10.11351/jsaeronbun.45.343関連論文情報5000001x10U*A

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