TCU 研究者一覧
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TCU Research Directory 2018 43 相談に応じられるテーマホウ素系材料を中心とした難焼結性材料の焼結を行っています。これらの材料は高強度・高融点・高耐食性等といった優れた機械的および化学的安定性を有しているだけでなく、元素添加といった化学的修飾を施すことにより、特異な機能を発現することが明らかになっています。液相焼結を通した難焼結性材料の焼結を実施すると共に、液相を構成する元素を利用した材料物性の制御を行い、新しい機械材料、機能性材料の創成を目指しています。研究内容と目指すものホウ素系化合物の多くは高融点かつ難焼結性を有した材料です。しかし、一部の金属元素とは低い共晶温度を有することから、共晶液相を利用したホウ素系化合物の高密度焼結体の作製を行っています。金属元素を利用したホウ化物の物性制御も同時に行っており、従来の超硬材料や超硬サーメットへの応用に限らず、熱電材料等、様々な電子材料への応用を試みています。最近の研究テーマ外部資金● 若手研究「金属ホウ化物中間相を利用した粉末冶金的手法による熱電ホウ素化合物の開発」(H30〜)知的財産権・関連論文情報・著書● ホウ素系材料を中心とした超硬材料・超硬切削工具の開発● 熱電材料等への応用を見据えた非酸化物セラミックスの開発● 金属材料・セラミックス材料の焼結と高密度化キーワード丸山 恵史 講 師マルヤマ サトフミ 機械材料研究室所属研究室工学部 機械工学科材料材料所属粉末冶金、液相焼結、ホウ素化合物、無機材料、超硬材料、熱電材料共晶を利用した超硬焼結体の開発● 藤間卓也, 丸山恵史, 髙橋慶一郎“添加剤を用いたMo₂NiB₂-Ni系超硬材の開発” 砥粒加工学会誌, 依頼論文, vol.61 (2017) 310-313.● S. Maruyama et al., “Microstructure and thermoelectric properties of YxAlyB14 samples fabricated through the spark plasma sintering” Materials for Renewable and Sustainable Energy (査読有), vol. 3. (2014) 31. DOI 10.1007/s40243-014-0031-8関連論文情報ホウ素系合金と金属における複合材料のSEM像。白色部がホウ素系超硬材、黒色部が金属相である。

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