TCU 研究者一覧
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50 TCU Research Directory 2018相談に応じられるテーマ宇宙空間で使用する展開構造物は通信用アンテナや太陽電池パドル等があり、ロケットに小さく畳んで打宇宙空間で大きく展開させる特徴があります。運用する際には構造物を安全かつ確実に展開させて、所望な剛性や面精度など衛星システム要求を満たさなければなりません。さらにロケットの打ち上げ重量制限から宇宙機では構造の軽量化が大きな設計ポイントになります。そこで宇宙空間で使用する大型展開構造物について、高収納で展開容易性を兼ね備え、かつ衛星システムからの要求条件を満たすことができる展開構造物の設計法や解析技術の確立を目指しております。研究内容と目指すもの衛星搭載用アンテナは軽量化のため、反射面に金属メッシュを用い、パラボラ形状となるようにケーブルネットワークを構築する方法が主流です。しかし、通信衛星では使用する周波数帯が高く、それに応じて鏡面精度も高くする必要が生じ、ケーブル本数が増大しますが、ケーブル増によりケーブル張力が大きくなり、それを支える展開トラスも太く重くなります。そこで高精度の鏡面を持ち、かつ張力の低い状態でケーブルネットワークを構築する設計法を検討しています。最近の研究テーマ外部資金● ネットワーク統合制御システム標準化推進事業、(環境不可低減に資するICTシステムに係わるインターフェース要件)、総務省、平成21年7月1日~平成22年3月26日● 情報ネットワークの耐災害教科のための研究開発(大規模災害対策においても通信を確保する耐災害ネットワーク管理制御技術の研究開発)、総務省、平成24年3月9日~平成25年3月27日● 特許04273281、宇宙展開構造物   ●  特許04253711、アンテナ反射鏡● 特許04247757、宇宙展開構造物知的財産権・関連論文情報・著書● 柔軟構造体に関する挙動解析や駆動解析● 構造物の剛性解析や熱解析および熱変形解析● 展開構造物の軽量化設計キーワード宮坂 明宏 教 授ミヤサカ アキヒロ宇宙システム研究室所属研究室工学部 機械システム工学科機械機械所属宇宙展開構造物、衛星搭載用アンテナ、熱構造設計ケーブルメッシュによる鏡面精度向上と軽量化知的財産権● Miyasaka, et al, Surface design method incorporating compression members for cable-mesh reflecors, Journal of Spacecraft and Rocket, AIAA, Vol.55, Iss.1, Jan. 2018● Miyasaka, et al, Progress in prospects of on-board communication equipment technologies for communicaion satellite in Japan, IEICE Trans, Vol. E-100-B, Sep. 2017. 関連論文情報● Miyasaka, et al,Outdoor power-supply system, 2008● Miyasaka, et al, Tecnical approches to clean-energy power system, 2006著書

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